【鹿島】元日本代表DF内田篤人が全治4週間。水戸戦で途中交代
水戸戦で途中交代した鹿島の内田篤人。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
前半から多くのチャンスを作り出す。68分に自ら申し出て杉岡大暉と交代。
[いばらきサッカーフェス] 水戸 0-1 鹿島/2020年2月1日/ケーズデンキスタジアム水戸
鹿島アントラーズは2月4日、プレシーズンマッチの「いばらきサッカーフェスティバル」水戸ホーリーホック戦で途中交代した元日本代表DF内田篤人のケガの状態について、チームドクターよる検査の結果、右下腿三頭筋損傷で、全治約4週間と診断されたと発表した。久々となる先発出場を果たした内田は4-4-2の右サイドバックとして77分間までプレー。自ら申告して、杉岡大暉と交代していた。
内田はこの”準公式戦”で、昨年11月30日のJ1リーグ・ヴィッセル神戸戦(●1-3)で63分までプレーして以来となる実戦でのスタメン出場を果たした。キャプテンマークを左腕に巻いた背番号2は、立ち上がりから高卒ルーキーの荒木遼太郎との連係から多くのチャンスを作り出していった。
しかしその荒木のゴールで先制し、1-0でリードした77分、内田が自ら交代を申し出て、湘南ベルマーレから加入した杉岡と代わった。
右足にテーピングを巻いて試合を迎えていた内田は試合後、「たぶん大丈夫。バーンって行って、長期離脱はもうしたくないから、さすがに。(今日は)このくらいかなって」と語っていた。
アジアチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフでメルボルン・ビクトリーに敗れて本選出場を逃した鹿島だが、チームとして切り替え、ザーゴ監督のスタイルの浸透を図っていた時期だっただけに痛い離脱ではある。
内田は水戸戦でのザーゴスタイルの手応えについて、次のように語っていた。
「練習でも取り組んでいるやりたいことがちょっとずつ形になりつつある。ただ、全体で見たらまだまだ。水戸の時間帯やチャンスも特に後半はあったから。(サイドバックがタッチライン沿いまで)ワイドに開いたりするところがヨーロッパっぽい。(内田自身は)ヨーロッパでやっていたので、そんなに違和感がない。むしろ、そっちのサッカーのほうを長くやっていたから」
Jリーグ開幕の出場は難しくなったが、ザーゴ戦術での鹿島の2番の重要性が改めて示されただけに、1日も早い完治とともに復活が待たれる。
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[文:サカノワ編集グループ]