リバプールのサラーが東京五輪参戦で「合意」。エジプト代表監督が明かす
2018年ロシアW杯にエジプト代表として臨んだモハメド・サラー。(C)FIFA.COM
南野拓実の同僚であり、目下最強のストライカー。しかしクラブとの交渉が必要か――。
今年7月に開催される東京オリンピックの男子サッカー競技に出場するエジプトオリンピック代表(現・エジプトU-23代表)のショーキー・ガリブ監督は2月12日、リバプールFCのエースストライカーでもあるエジプト代表モハメド・サラーがオーバーエイジで東京五輪に出場することで合意に至ったと明かした。『B/Rフットボール』が報じた。
サラーは1992年6月15日生まれ、27歳。エジプトのバスユーン出身。175センチ・71キロ。エジプトのコントラクターズSCを経て、FCバーゼル、チェルシーFC、ACFフィオレンティーナ、ASローマ、そして2017年からリバプールでプレーしている。エジプト代表では国際Aマッチ通算67試合・41ゴールを記録している。
リバプールでは、昨季プレミアリーグ38試合・22得点、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)12試合・5得点をマーク。2019-2020シーズンは、プレミアリーグ22試合・14得点・6アシスト、CL6試合・4得点・2アシストを記録している。
南野のチームメイトであり、リバプールのエースであり、世界を代表するストライカーが、果たして、本当に東京にやって来るのか――?
東京五輪期間は欧州主要リーグが開催されている時期にあたる。2008年の北京五輪では、選手の派遣を巡って各国で裁判まで発展するなど問題が起きたため、FIFAは「23歳以下の選手に関しては、FIFAの派遣義務が適用される」と加盟国に通達した。
ただし、その後もその通達は「原則」とされ、また、23歳以上の3枠のオーバーエイジに関しては該当せず交渉が必要とされる。
それだけに、果たして、リバプールが快くサラーの派遣に「OK」を出すのかどうか。同期間と準備期間に不在になるだけでなく、ケガなどのリスクも生じる。
加えて、例えば南野も日本代表のオーバーエイジ候補になるようであれば、さすがに二人をチームから派遣することはあり得ないか。あるいはサラーが不在であれば、逆に南野にとってリバプールで出場機会を掴むチャンスかもしれない――など、いろいろなケースが想定されそうだが……。
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[文:サカノワ編集グループ]