中島翔哉のポルトFWが人種差別行為に失意の自主交代「全員が家族。不幸だ」とコンセイソン監督怒る

ポルトの中島翔哉。(C)FC PORTO

敵地のギマランイス戦。打撲で戦列を離れていた中島が5試合ぶり出場で勝利に貢献。

[ポルトガル1部 21節]  ギマランイス 1-2 ポルト /2020年2月16日/エスタディオ・D. アフォンソ・エンリケス

 FCポルトの日本代表MF中島翔哉が2月16日、アウェーでのポルトガル1部リーグ21節・ヴィトーリア・ギマランイス戦に84分から途中出場し、リーグ5試合ぶりにピッチに立った。打撲による怪我で3試合欠場し、前節はベンチ入りをしていた。試合はポルトが2-1で勝利を収め、首位SLベンフィカを勝点1差で追走している。

 しかし、この試合で、悲劇が起きた――。

 60分に勝ち越しとなるポルトの2点目のゴールを決めたマリ代表FWムサ・マレガだが、そのあと相手チームサポーターからの人種差別行為を受けて戦意を喪失。自らセルジオ・コンセイソン監督に交代を求めるという事態が起きたのだ。

 チームメイトはもちろん、相手チームの選手、ポルトのスタッフは、マレガにピッチに残り戦うように伝える。しかし失意のマレガは無理だと訴えてロッカーに向かう。

 ベンチ前ではセルジオ・コンセイソン監督が改めて熱く説得を試みたが、マレガは首を振り、行為を行った相手サポーターに向けて怒りを露わにしてピッチから去った。結局、マレガはウィルソン・マナファと交代している。

 試合後の記者会見で、セルジオ・コンセイソン監督は「国籍、肌の色、髪の色に関係なく私たちは家族です。みんなが同じ人間であり尊敬に値します。ここで起こったことは不幸なことでしかありません」とコメントしている。また指揮官も、その行為を「完全に把握している」とも語っている。

 ポルトはこのあと、2月20日(日本時間21日5:00)にヨーロッパリーグの決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)、ドイツのバイエル・レバークーゼンとアウェーで対戦する。マレガのメンタル面への影響も心配される。一方、中島には先発復帰の期待が掛かる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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