ジダン監督の嬉しい悲鳴?久保の来夏レアル・マドリード復帰へ希望と課題
レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督。(C)Audi Cup 2019
エイバル戦で3点目。ただレアルのアタッカー陣は「オーバーブッキング」気味。
[スペイン1部 27節] エイバル 1-2 マジョルカ/2020年3月7日/エスタディオ・ムニシパル・デ・イプルーア
スペイン(ラ・リーガ)1部リーグ、RCDマジョルカの日本代表MF久保建英がSDエイバル戦で1ゴールを決め、さらにドリブル突破から先制点につながる直接FKも獲得し、チームの2-1の勝利に貢献した。
この活躍によって、改めて注目を集めるのが、久保の来夏の去就だ。現在はレアル・マドリードからのレンタル移籍で、その期間があと3か月で終わる。1年で白い巨人に”復帰”するのか、別のチームにステップアップするのか、あるいはマジョルカで2年目の戦いを選択するのか――その3つが選択肢になるだろう。
そうしたなか移籍を中心に扱う情報サイト『Fichajes.net』が、久保のレアル・マドリード復帰に関するレポートを掲載した。
記事では、久保はこれまで1431分に出場し、約500分に1ゴールを決める「印象的な数字」を残していて、レアル・マドリードに復帰する可能性も高まっている。ただジネディーヌ・ジダン監督とフロレンティーノ・ペレス会長は、久保の「管理」に問題を抱えそうだというのだ。
移籍マーケットではさまざまな動きが出ている。しかし久保がレアル・マドリードに復帰した場合、アタッカー陣は「オーバーブッキング」により、なかなか出場機会を与えられないのではないか、と報じている。
無論、それは誰の目にも明らかなことではある。そのなかで今シーズン、エデン・アザールの負傷離脱などの影響もあり、序盤は久保と同じ2001年生まれのブラジル代表FWロドリゴ、そして最近は19歳の同じくブラジル代表に選ばれるFWヴィニシウスがレギュラーポジションを掴んでいる。
ノルウェー代表FWの22歳マルティン・ウーデゴールは、レアル・マドリードからレアル・ソシエダに2年契約で期限付き移籍をしている。本人は腰を据えて結果を残したいという意向だ。ただしレアル・マドリードが1年での復帰を画策しているとも言われる。
ウーデゴールはオランダで2シーズン、スペインで1シーズン、これまでレンタルでプレーしてきている。
そこで記事では、レアル・マドリードは久保についても「ウーデゴールモード」で、レンタルを延長したうえで成長を後押しする考えがあるのではないかというのだ。
レアル・マドリードはレンタル移籍中の選手たちのパフォーマンスを常にチェックしている。久保が活躍すればするほど、ジダン監督は間違いなく喜んでいる。ただ、チームの構成を考えるうえでは、嬉しい悲鳴になるか?
マジョルカは7勝4分16敗(28得点・44失点)の勝点25。降格圏の18位にいるが、直接対決で勝利を収めた16位のエイバルとは勝点2差に縮めた。
久保はリーグ24試合・3得点・3アシスト。マジョルカは次節3月14日(日本時間15日2:30)、FCバルセロナをホームで迎える。
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[文:サカノワ編集グループ]