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リバプールのクロップが熱いメッセージ「サッカーは最も重要でない物事の中で一番大切なもの」。新型コロナウイルスによるプレミアリーグ中断を受けて

リバプールのユルゲン・クロップ監督。 ※リバプールTVの公式記者会見の動画より

最後は「You’ll Never Walk Alone, ユルゲン」と締めくくる。

 日本代表FW南野拓実が在籍するリバプールFCのユルゲン・クロップ監督が3月14日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うイングランド・プレミアリーグの中断を受けて、公式サイトにメッセージを掲載した。

 現在プレミアリーグ首位を走るチームを率いる指揮官は、次のように語っている。

――・――・――・――・

 フットボールチームの監督の意見がこうした状況下で重要だとは思いませんが、しかしチームがサポーターへのコメントを期待していることを理解し、それに応えたいと思います。

 まず私たちは今、お互いを守るためにでき得る、あらゆることを実行しなければいけません。意味するところは、社会的にということで。

 以前も言ったように、フットボールは最も重要とは言えない物事の中で、とても大切なものです。そうした意味で現在、フットボールとその試合は全く重要ではありません。

 もちろん、無観客試合も、試合の延期も避けたいところですが、一人ひとりの健康を守るためならば止むをえません。何の疑いの余地もなく。

 もし、サッカーか社会のためか、という選択ならば、比較になりません。本当に、それは比較するまでもありません。

 今日下された決定と発表は、安全を確保するためのものです。私たちは全面的にそれを支持します。

 これまでともに戦ってきた対戦チームの選手が病に冒されたことを知っています。そして、フットボールに関わっている、いないかにかかわらず、誰でもこのウィルスに感染し得ることが明らかになっています。

 感染が判明した我々のライバルチームやそこに所属する個人、そしてこれから陽性反応が出てしまった人々全員に対し、心よりお見舞いを申し上げます。

 こうした状況下、最終的にどのような結果が待ち受けているかは誰にも分かりません。ただ各組織が健全な判断やモラルに基づき決定を下していると信じています。

 私はこのチーム、クラブの監督です。ピッチ上の未来について責任を持ってリーダーシップを発揮していきます。しかし現在の状況で、この街、この地域、この国、そして世界中で不安や不透明な状況に直面している多くの方々に対して伝えられるのは、専門家のアドバイスに従い、互いの健康管理に気を付けることになります。

 チームから私たちのサポーターに向けてのメッセージは、君たちの健康についてのことだけです。何より健康大事です。

 あらゆるリスクを避けること。そして、私たちの社会で立場の弱い方のことを気にかけ、思いやりを持った行動をしてほしいと思います。それぞれ互いのことを、気遣いあっていきましょう。

 You’ll Never Walk Alone, ユルゲン

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[文:サカノワ編集グループ]

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