本田がマスク姿で入場した理由。ボタフォゴ選手は新型コロナ感染下での試合開催に「反対」
マスク姿で入場したボタフォゴの選手たち。本田圭佑は右端。※ボタフォゴの公式ツイッター(@Botafogo)より
相手チームも咳をするポーズ。
[カンピオナート・カリオカ] ボタフォゴ 1-1 バングー/3月15日(日本時間16日4:00)/ニウトン・サントス・スタジアム
カンピオナート・カリオカ・グループステージ(グループB)のボタフォゴFR対バングー・アトレティコ・クルーベ戦、ボタフォゴの元日本代表MF本田圭佑が新天地デビューを果たし、いきなりPKによるゴールを決めた。しかし試合は1-1で引き分け、勝点1を分け合った。
この試合は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客で開催された。本田のデビュー戦としてクラブも大々的にアピールしていただけに大きな打撃を被った。
現地メディア『グローボ』によると、そうしたなか入場時、ボタフォゴの選手たちは全員がマスクをつけてピッチへ登場。そして「新型コロナウイルス:とにかく警戒 この戦いは私たち全員によるものです」と書かれた横断幕を持って、試合開催に抗議。さらに、「ありがとう、シルベイラ」と、今週亡くなった元選手であり役員への哀悼の意を表した。また、相手チームのバングーはクラブ会長の意向によりこの抗議活動には加わらなかったものの、集合写真を撮影する際には咳をする時のように腕で口を隠すポーズを取り、同様に試合開催への疑問を投げ掛けるアピールをした。
グレミオFBPAの選手たちもサン・ルイス戦で、同じくマスク姿で登場して、試合開催に抗議をしている。
そうしたなか、ブラジルサッカー連盟(CBF)は3月16日からからすべての全国大会を中断することを決定した。リオデジャネイロ州のサッカー連盟も週明け、カンピオナート・カリオカの今後の開催について議論するそうだ。
ボタフォゴはグループステージ通算1勝1分で勝点4の4位。グループBの上位陣の成績は、1位CRフラメンゴ(勝点9)、2位ボアヴィスタSC(勝点6)、3位クレーベ(勝点4タイ)。
ようやくブラジルデビューを果たし、さっそく結果を残した。しかし、今度はウイルスにより、本田の戦いは再び先行きが見えなくなってしまった。果たして、熱狂的なサポーターで埋まった大観衆の前でプレーする日はいつ訪れるのか。本田自身もコンディションが上がってきているだけに、その時を楽しみに待ちたい。
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[文:サカノワ編集グループ]