久保建英の戦友、母がスペインの病院勤務「とても心配」
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
新型コロナウイルス感染でラ・リーガ中断、ダニ・ロドリゲスが公式サイトで現在の心境を語る。
日本代表MF久保建英の所属するRCDマジョルカの公式サイトに4月10日、MFダニ・ロドリゲス(ダニエル・ロドリゲス)がインタビューで登場し、新型コロナウイルスの感染拡大によりスペインリーグが中断するなかでの現在の心境を語った。
そのなかで、31歳になるダニ・ロドリゲスは自身の母がガリシア地方北部の病院に勤務し、新型コロナウイルスの感染もありうる最前線で闘い、常に心配していることを明かしている。
「彼女はフェロールの病院の産科で働いています。こうした状況になると、どうしても気になってしまいます。とても心配しています。父は一人でいますし、いずれも高齢です。ただ健康であり、最近実施したコロナウイルスの検査も陰性だったと聞きました」
救急隊員が現場に向かう際に遭遇した際、彼はひとりの市民として、「大きな声で、『ありがとう!』と言うしかできません」とも語る。そして「彼らは称賛と感謝に値し、社会から愛される存在です」と、たたえている。
今はそのようにダニ・ロドリゲスの母が、ある意味、世界でもっとも厳しい状況下で働いている。
だから、彼自身はまずピッチに立つ前の段階で、何よりも「健康であること」を最優先すべきだと考える。そしてインタビューの最後に「サッカー選手も一人の人であり、家族がいて、誰にも感染させたくないと思っています。今は、健康を第一にしなければいけませんね」と訴えている。
体を張って守りボールを奪えば起点にもなれるダニ・ロドリゲスは、マジョルカでサイド、トップ下、ボランチなど複数のポジションをこなす。久保がレギュラーポジションを掴んだ年始からは、ボランチに固定されている。技巧派の久保を後方からフォローする形で、チーム内で非常にいいバランスを築いてきていた。
ラ・リーガは現在中断中で、再開時期は未定となっている。スペインのサンチェス首相が非常事態宣言を発令し、国内では厳しい外出禁止令も敷かれている。政府が健康に害がないと判断するまで、ラ・リーガは活動を休止することになっている。
スペイン1部リーグ・レアル・マドリードから期限付き移籍する久保と、マジョルカを2018年から支えてきたダニ・ロドリゲスのピッチ上でのコラボ。ぜひとも、もう一度、見せてもらいたいが――。
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[文:サカノワ編集グループ]