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コロナ禍で倒産危機を明かした是永社長「『新潟復活』の象徴になる」

新潟の高木善朗(33番)。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

まさに”ONE TEAM”で生き残ろうと呼び掛ける。「足掻くぞ! みんなで一緒に戦うぞ! 絶対にこのまま終わらせない!」

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴いJリーグが2月26日から当面5月いっぱいまで中断されることが決まったなか、アルビレックス新潟の是永大輔社長がこのほど、自身のツイッター( アカウントは @_kore_)で”倒産危機”を表明して以来、二度目のメッセージを発信した。是永社長は「足掻くぞ! みんなで一緒に戦うぞ! 絶対にこのまま終わらせない! アルビレックス新潟は『新潟復活』の象徴になるんだ!」と自らに言い聞かせるように、改めて強い思いを記した。

 是永社長は次のように呼び掛けた。

「もちろんおれたちは危機なんだけど、このピンチはウチだけじゃない。苦しんでいる他のクラブも、企業の皆さんもいる。

 命をかけて戦ってくれている医療従事者の方々もいる。

 足掻くぞ! みんなで一緒に戦うぞ! 絶対にこのまま終わらせない! アルビレックス新潟は『新潟復活』の象徴になるんだ!」

 そして新潟は、星野電気株式会社の「アルビレッジパートナー・ドリームクラブパートナー・SMILE PROJECTパートナー」、藤木鉄工株式会社の2005年から続くアルビレッジパートナー、いずれも継続の契約を締結したと発表している。Jリーグの中では、やはり、しっかりと地元に根差し、支えられているクラブだと思わせてくれる。

 しかし、試合が行われなければ、収入の柱であるグッズ、入場料収入は動かない。その打撃は相当に大きいという。

 是永社長はチームの活動休止が決まった4月17日、次のように地元のTVに出演した際に語っている。

「クラブを維持するためには、毎月1.5億円から2億円が掛かります。このまま自然体で何もないまま進んでいくと、9月から10月くらいにキャッシュがなくなります。つまり、倒産すると。そのキャッシュをいかに集めていくかということを、最優先でやらなければいけないと思います」

 ある意味、ファンとサポーターに「現実」を伝えた形である。

 そして是永社長は18日に「2019年がクラブ史上最大の存続危機だと思っていた。過去最高益で乗り越えた。すると、2020年は意味不明レベルの危機が訪れた。今後、存続のため、アルビファミリーの皆さんにお願いをさせていただくこともあると思います。よろしくお願いします。何があっても、アルビレックス新潟を守る!」と決意を示した。

 そのあと、上記の投稿をした。

 新潟はこの危機をどのように脱するのか? 脱することはできるのか? Jリーグ再開の目処さえ立たずにいるなか、アルビレックスを中心にまさに”ONE TEAM”で生き残ろうと、是永社長は呼び掛けている。

関連記事:新潟が倒産危機。是永社長「9、10月にはキャッシュがなくなる」

[文:サカノワ編集グループ]

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