【浦和】失点が5戦連続…複数8試合目。GK西川周作は「前半の戦いをいかに継続するか」
浦和の西川周作。協力:浦和レッズ
前半17試合目、首位の川崎に0-3で敗れる。「下を向かず継続していくことが大事」と守護神。突き付けられた課題は?
[J1 17節] 浦和 0-3 川崎 /2020年9月20日/埼玉スタジアム
J1リーグ浦和レッズは川崎フロンターレに0-3で敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。失点は5試合連続だ。
これで浦和は前半の17試合を終えて、複数失点が8試合、3失点以上も4試合目(3失点3度、4失点1度、6失点1度)。高い位置からプレッシングを掛けていくというコンセプトは感じられるものの、その強度が一人、また一人と下がってしまうと、次善の策を立てられずにいる。
首位川崎との対決で3点を奪われて敗れたGK西川周作は、次のように振り返った。
「前半はいい入り方ができて、やっていてスペースを与えてくれている、と感じていました。そこへ自分のフィードを入れることもできました。ただ後半入ったところで失点してしまい、前へ前へと行った時、上手くパスを回されてしまった感覚があります」
そして、立ち上がりのような戦い方をいかに継続するかをポイントに挙げた。
「前半のいい時のサッカーをどれだけ継続できるか。例え先に失点してしまっても、自分のところから一番前にいるフォワードまで、ポジティブな声を発信していきたいと思っています。自分たちがやろうとしていることは、いい方向に向かっていると選手たちは感じています。前向きにやっていきたいです」
これで浦和は前半戦17試合を終えた。8勝3分6敗(24得点・31失点)の勝点27で暫定8位。失点数は6番目に多い。
「キャンプからやろうとしてきたことを、出せる試合が多くなってきているという感覚はありますが、それが結果につながっていないところも感じています。下を向かず継続していくことが大事。勝つ試合もありますが、負け試合の失点が多く悔しい思いもしてきました。やろうとしていることを表現できていますが、ラストパスやフィニッシュのクオリティの差が出てしまったのかなと思います」
西川はそう前を向いた。
とはいえ、川崎は“浦和のプレッシング強度は必ず落ちる”と呼んで対応してきていた。もちろんその前に浦和がゴールを決めていれば、全く異なる展開になっていたのもまた事実だが……。実際に後半、ネガティブトランジションのスピードも強度も、徹底してゴールへベクトルを向けていた川崎のほうが上回っていた。
そのあたり、どのように90分で勝ち切り、失点を減らすのか――。浦和にとっては、様々な課題が提示された首位・川崎との対戦であり、前半の17試合となった。
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[取材・文:塚越始]