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【浦和】槙野智章は「上半身強化&指導者B級講座」で内と外からスケールアップ中

オンラインでの取材に応じた槙野智章。(C)SAKANOWA

アクションを起こせば前向きになれる。「これまでできていなかったことを見つめ直す貴重な時間になっています」

 J1リーグ浦和レッズの日本代表DF槙野智章が5月4日、オンラインでのメディア取材に応じて、新型コロナウイルスの拡散抑制と予防のためチームの全体練習が休止しているなか、自宅中心にどのような取り組みをしているのかを語った。

「チームのオンライン練習も活発に行われ、プラスアルファで自分自身のトレーニングをスケジュールに組み込んでいます。また、指導者B級ライセンス取得のため、授業を自宅でも受けられるようになり、そのための時間もかけています。あとはSNSの発信で、どうすればいろんな人に、元気、勇気、笑顔を届けられるか。編集したりする一方、見つけたり、撮ったりしています」

 そのように槙野はサッカーの面では、トレーニングはもちろん、指導者になるための講座を受け、内と外から”スケールアップ”を図っているということだ。フィジカル面では、特に上半身を鍛えている。

 浦和のナンバー5はその理由を次のように語る。

「ここ数年、長く休みを取ることができなかったので、自分が目を背けてきたようなトレーニング、弱いところですね、特に上半身の強化に努めて時間を割いています。このネガティブな状況下でもポジティブに考えなければいけないこともたくさんあり、これまでできていなかったことを見つめ直すための貴重な時間になっていると受け止め励んでいます」

 そのように練習など自らアクションを起こしている時、槙野は”前向き”になれているということだ。

 今季はルヴァンカップとJリーグを1試合ずつ計2試合を終えた段階で、シーズン中断を迎えてしまった。再開後、槙野は必ずやチームが取り組む新布陣の中で輝きを放つ、と強い意欲を示していた。

「(先発から外れたため)思ってもいなかったスタートと状況になったのは事実です。30歳を越えてから(スプリントなど)衰えを感じる一方、トレーニングの中で自分の強みを発見しているのも事実です。今シーズンはチームとしても新しいことにチャレンジし、自分の良さを掴みつつあるなかで中断に入ってしまいました。再開した時、その戦術のなかで輝かせるものを出せると思っています。このまま終わる僕ではないと思っています。何か違いを出さなければいけないと思っています」

 槙野はそのように逆襲を誓っていた。

浦和の槙野智章。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

 チームは5月5日にオンラインで子どもの日のイベントを実施(11時、15時からツイッターのクラブ公式アカウントより中継)する。槙野も後日組まれているイベントに参加予定だ。

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[取材・文:塚越 始]

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