横浜FMが練習再開。「雰囲気すごく良かった」仲川輝人が唯一気になったチームメイトの変化とは?
横浜FMのキャプテン喜田拓也。(C)Y.F.M
練習前には天野&小池があいさつ。キャプテン喜田も決意。「本当にいろんな人に支えられていると感じてきた毎日。だからこそ、新たな価値を見出せるようにしたい」
J1リーグの横浜F・マリノスが6月1日、全体練習を再開した。練習後に昨季JリーグMVP(最優秀選手賞)の仲川輝人、キャプテンの喜田拓也がオンラインでメディア取材に応じ、チームメイトと久々に再会しての感想、そして7月4日に決定したリーグ再開に向けた抱負を語った。
この日は非公開形式で、練習冒頭にスポルティング・ロケレンからレンタル復帰した天野純、新たに加入した小池龍太がチームメイトとスタッフにあいさつ。そのあと、2グループに分かれてのグループトレーニングで、ストレッチ、アジリティ(ステップを踏んでの短いダッシュ)、パス回し、10 分間のフリー時間(各自シュート練習など)で汗を流した。
対人練習は実施せず、飲料水の共用も避け、選手一人ひとりに飲料ボトルを用意。更衣室や導線も 4 グループごとに分けて利用時間も制限して、こまめな手洗いやうがい、せきエチケットの励行もルール化して臨んだ。今後もチームドクターと連携し、三密対策と感染症拡大防止対応を徹底する。
練習を終えた仲川は「みんなの笑顔と元気な姿を見られて楽しくできました。(久々の練習だが?)準備はしっかりしてきたので、フィーリングは全然悪くなかったです。チームの雰囲気はすごく良かったです。(チームメイトの変化で気になったのは?)喜田の髪型がちょっと似合っていなかったですね。パーマをかけたので、そこだけ気になりました」と語った。
その喜田は「誰も経験したことのないシーズンになります。(この期間だからこそ感じたことは?)いろいろな人、クラブのことを考えて行動できる、選手・スタッフが集まっていると感じたことに誇りに思いました」と、この約2か月の中断期間を振り返った。
そしてトリコロールのキャプテンは熱く語る。
「サッカー選手に限らないことですが、本当にいろんな人に支えられているということを感じてきた毎日でした。だからこそ、また新たな価値を見出せるようにしていきたいです。そのためにも自分たちが人生をかけて準備していくことが、感動や勇気を与えることにつながると思います。
『サッカーは絶対に必要ですか?』と一度は問う機会になったはずです。ただ、サッカーやJリーグ、F・マリノスが生きがいになり、活力や勇気を与えることにつながるはずだと感じたのも事実で、だからこそ中途半端にしていては響かない。すべてを懸けてやっていきたいです」
そのようにこの空白の2か月の意味を捉え、決意を新たにしていた。
J1リーグは7月4日に再開することが決定(J2再開、J3開幕は6月27日)。中断明けのカードは6月15日に発表される。
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[取材・文:塚越始]