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東京23FCが「存続の危機」表明。「大変に心苦しいですが…」クラウドファンディングでの協力を呼び掛ける

(C)SAKANOWA

かつてはアマラオが選手、監督として在籍。今季は土屋征夫氏が監督に就任。

 関東1部リーグの東京23FCはこのほど、公式サイトで新型コロナウイルスの影響によってクラブが存続の危機的な状況にあると表明し、クラウドファンディング『#共に乗り越えよう 東京23FCの挑戦』を開始した。東京23FCは現在の深刻な社会情勢を踏まえつつ、「世界中が危機的な状況の中で大変に心苦しいお願いとなりますが、皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます」と呼び掛けている。

 2003年に江戸川区の誇りになることを目指してスタートした東京23FCは、東京都4部リーグから着実にステップアップ。2013年から関東1部にエントリーし、Jリーグ入りに向けた大きな難関の一つであるJFL昇格まであと一歩に迫ってきた。

 しかし、この新型コロナウイルスがもたらす様々な影響により、クラブは存続の危機にあるという。クラブは公式サイトで次のように現状とクラウドファンディング実施の趣旨を説明している。

 目標金額は500万円、期間は6月30日まで。

 支援はこちら。https://camp-fire.jp/projects/view/275571

「この難局の中、クラブ存続も危機的な状況になってまいりました。江戸川区のために、東京23FCを愛してくれたサポーターの方のために、これからも、みなさまと一緒に、Jリーグを目指し、楽しさ、情熱、歓喜を届けていきたい。

 地域の誇りとなり、子どもたちのあこがれになることで、江戸川区の地域コミュニティが一体となり、スポーツで人と人のつながりを感じるきっかけとなれると信じています。

 これからもクラブを存続させ、地域を明るく照らし続ける存在でありたい。 地域の子どもたちにサッカーやスポーツの素晴らしさを伝えていきたい。 スポーツで活性化される江戸川区の元気な未来を創りたい。

 しかしながら、クラブ存続のためにはどうしても資金が必要です。

 世界中が危機的な状況の中で大変に心苦しいお願いとなりますが、皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。

 今回のプロジェクトの支援金は私たちの活動だけではなく、 江戸川区の地域団体の皆さんと共に行う地域貢献活動の経費とさせていただき、 地域全体の活性化につなげていきたいと思います。

 東京23FCは、地域の皆さんと共にクラブ存続の危機を乗り越え、 さらなる発展を目指します」

 東京23FCは、23区内初のJリーグクラブを目指してきた。これまでFC東京のレジェンドであるアマラオが選手、監督としても在籍。今季は同じく選手を経験している土屋征夫氏が、新たに監督に就任している。さらに長友佑都のサイドバックへのコンバートに成功するなど明治大の一時代を築いた、元グルージャ盛岡監督の神川明彦氏がアカデミーヘッドオブコーチングに就いて、育成にも力を入れている。

 リーグは7月12日からの再開を目指している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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