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ポルト中島翔哉は来週復帰?「条件」を地元メディアが伝える

中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

セルジオ・コンセイソン監督は受け入れる準備を整えた!? しかし――。

 ポルトガルメディアの『O JOGO』、『A BOLA』は6月27日、新型コロナウイルスによる活動期間の中断後に全体練習への合流ができずにいる1部リーグFCポルトの中島翔哉について、来週にもチームに合流する可能性があると報じた。ただし、そのためにはいくつかの「条件」をクリアしなければいけないという。

 ライバルのSLベンフィカに勝点3をつけてリーグ首位に立つポルトだが、ここから8月1日まで公式戦8試合が組まれている。ターンオーバーを行うなかでも、中島の力が必要な状況だという。

『A BOLA』は「中島の復帰を待つ」と題して、これまで中島が練習参加できずにいることを伝えるとともに、来週にも復帰する可能性があると報じる。ただし、クラブスタッフに謝罪をすることが条件になると伝えている。

 一方、『O JOGO』は「中島は復帰を考えているが、守るべきルールがある」と題し、こちらもセルジオ・コンセイソン監督が認めた場合には、練習に復帰できる見通しであるとレポートしている。ただし、日程は定まっておらず、新型コロナウイルスの陰性などを確認し、少しずつチーム戦術に戻るための時間も要すると補足している。

 一方で8月1日まで8試合を行い、さらに次のシーズンはすぐに開幕する。そういった先行きを考えると、この問題の早期決着を誰もが望んでいるということだ。

 現地の報道では、新型コロナウイルスの影響により、中島の家族を残して、家事などの世話をしていたスタッフが日本へ帰国。そうしたなかで体調を崩した家族の面倒を、中島が診ていた。そのため中島は練習に参加できずにいたという。しかし、セルジオ・コンセイソン監督はリーグ再開に向けた記者会見で、「この問題はクラブに委ねました」と語ったため、契約に関わる問題であると示唆された。

 昨夏カタール1部リーグのアル・ドゥハイルSCからクラブ史上2番目となる3500万ユーロ(約42億円)の移籍金でポルトに移籍。ポルトが1200万ユーロ(約15億円)を払うことで、中島の保有権の50パーセントを購入するとともに、総額100億円の違約金も設定された。

 8月で26歳になる日本代表MFの仲介人は『O JOGO』などに対して、「ポルトはリーグ戦で非常に重要な局面にあり、ナカジマを必要としています。今回最初は妻のためにトレーニングに参加できませんでしたが、クラブや監督サイドの考えも理解しています。決して記事で書かれているような金銭面の不足などの問題は関係ありません。中島はすぐにでもトレーニングに参加したいと思っていますが、新型コロナウイルスの検査など手続きが必要です」と語っている。

 サッカー界が少しずつ活気を取り戻してきている。そろそろ中島の華麗なるプレーを見せてもらいたいが――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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