「頑張れ息子」「有難う親父」長友佑都とテリム監督が別れを惜しむ
長友佑都。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ガラタサライを退団、指揮官がインスタグラムに2ショット写真とともに日本語でエールを送る。
トルコ1部リーグ・ガラタサライSKのファティ・テリム監督が7月2日、SNSのインスタグラム(アカウントは @fatihterim )のストーリーズに、6月で契約満了を迎えた日本代表DF長友佑都との2ショット写真を掲載した。
トルコ代表を三度、ガラタサライを率いるのは現在が四度目となる66歳のトルコサッカー界のボスは、トルコ語とともに日本語で「頑張れ、息子よ」と、退団の決まった長友へのメッセージを添えている。2年半をともに戦い、リーグ連覇、昨季は2冠を達成。その中心選手だった長友は指揮官にとっても、特別な存在だったようだ。なかなかできない粋な計らいだ。
すると、これに対して長友がツイッター(アカウントは@YutoNagatomo5)で、2ショット写真のスクリーンショットとともに英語で、次のように感謝している。
「Thank you my father.I love you」
(有難う親父。愛しています)
https://twitter.com/YutoNagatomo5/status/1278684884953894913
“トルコの父”との出会いを長友も改めて喜ぶとともに、互いにシーズンが続いているこのタイミングでの別れを惜しんでいる。コメント欄には、「良い旅を」「あなたがガラタサライファミリーの一員であることを誇りに思います」など、数多くのガラタサライサポーターからメッセージが寄せられている。
また、トルコ地元メディアによると、長友は号泣をした最後のエンジン(ミーティング)で、テリム監督と長い時間をかけて話をしていたと伝える。そして長友は全員の前で、「私の心の中に、永遠に(ガラタサライの)レッド・イエローはあります。本当にありがとうございました」と語ったそうだ。
長友は2020年6月までガラタサライと契約を結んでいた。しかし冬の移籍マーケットで補強を行ったクラブは、外国籍選手枠が埋まってしまったため、長友をメンバー登録外に。契約は残っているためトルコに残っていた長友は、新型コロナウイルスによる中断期間の前後も全体練習に参加。チームメイトを支えてきた。
ガラタサライはトルコ1部リーグで、現在14勝10分5敗(48得点・26失点)の勝点52で4位。残り5試合、首位のイスタンブール・バシャクシェヒルFKとは8ポイント差と開き、リーグ3連覇を達成するには難しい状況に追い込まれている。
そして、長友の新天地はどこになるのか? 欧州、あるいは中東!? Jリーグ復帰もあるのか!? 日本代表として122試合に出場してきた33歳のサイドバックは、どのような決断を下すのか――注目を集める。
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[文:サカノワ編集グループ]