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浦和ファン?の差別的投稿に宇賀神友弥が怒る「まだそんなこと言うんですか?人としてありえない」

浦和の宇賀神友弥。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

6月18日にクラブも警告を発する。

 浦和レッズのMF宇賀神友弥がこのほど、「正真正銘の本物のキムチ」として今話題を集める清水エスパルスのチョン・テセ自家製の「テセ・キムチ」を購入。自身のツイッター(@ugadybarikata3)で、「テセさんからテセキムチ届いた〜。美味しい。テセさんありがとうございます」と報告をした。

「これは欲しい」「美味しそう」など、様々な反応が寄せられるなか、宇賀神の投稿に対し、テセの国籍に関して中傷するコメントも……。これに対して、宇賀神は激怒し、次のように反応した。

「浦和レッズを知る人なら忘れてはいけない出来事があったのにまだそんなこと言うんですか?人としてありえないですよ」

 年間最多の観客動員を続けてきた浦和だが、スタジアムに訪れる以外にも数多くのファンとサポーターがいて、世代の枠を越え、いろいろな人がつながってきた。浦和がその中で最も大切にしているのが、スタジアムで闘う時は全員が等しくあること。クラブは「いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNS等での発言を許さない」と訴えてきた。

 また浦和は6月18日に次のように警告を発していたばかりだった。

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 SNS における差別的、誹謗中傷的な投稿について

 今般、弊クラブ所属選手に対する差別的発言や誹謗中傷を伴う看過できない内容が、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて、散見されます。

 現在、世界各国において人種差別に関しての様々な反応やアクションが見られ、その影響はスポーツの世界にも波及しています。

 浦和レッズ、またJリーグを取り巻く環境においても、人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的あるいは侮辱的な発言または行為はなくなっておりません。

 2020シーズンのJリーグ再開にあたり、改めて、浦和レッズとして、いかなる差別的、侮辱的な行為や言動、SNS等での発言を許さないことをここで断言します。 

 そして、浦和レッズの理念、差別撲滅宣言、SDGsのビジョン、提携する国連の友アジア-パシフィックと共に策定した差別撲滅に向けたアクションプログラム(行動計画)に基づき、浦和レッズは継続して、差別撲滅に向けて取り組み続けていきます。

浦和レッドダイヤモンズ
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 改めて選手が声を挙げることになってしまった。一部のファンを名乗る人物によって、なかなかそのメッセージをまっすぐ伝えきれない歯痒さが感じられる。

関連記事:【浦和】マルティノスが訴え「差別的な発言は絶対に許せない」

[文:サカノワ編集グループ]

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