大迫先発、薄氷1部残留。「ブレーメンは死んだと何度も言われた」指揮官“幸運”と受け止める
ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
第2戦はハイデンハイムと2-2ドロー。アウェーゴール差で踏み止まる。特別ユニホームで戦い切る。
[ブンデス1・2部入れ替え戦PO 2nd] ハイデンハイム 2-2 ブレーメン/2020年7月6日(日本時間7日3:30)/フォイトアレーナ
ドイツ・ブンデスリーガの1・2部入れ替え戦プレーオフの第2戦、1部16位のヴェルダー・ブレーメンがアウェーで2部3位の1.FCハイデンハイムと2-2で引き分け、2試合トータル2-2(第1戦は0-0)、アウェーゴールルールによりブレーメンの1部残留が決定した。ブレーメンの日本代表FW大迫勇也はトップ下で先発出場し、68分までプレーした。
開始3分にブレーメンがオウンゴールで幸先よく先制に成功する。これでアウェーゴールルールにより、ハイデンハイムは逆転に2ゴールが必要となった。
そして68分に大迫はフィン・バルテルスと交代する。しかし、そこからハイデンハイムの怒涛の反撃を食らい、85分に同点とされ、あわや……の展開に。それでも90+4分、スウェーデン代表DFルドビク・アウグスティンソンがゴールを決めて、ブレーメンが再びリードを奪う。最後の90+8分、PKで同点に追いつかれたもののタイムアップを迎え、ブレーメンがまさに薄氷で1部残留を決定させた。
ブレーメンを率いる37歳の指揮官、フロリアン・コーフェルト監督は試合後にハイデンハイムに敬意を表しつつ、「1部残留を果たせたことは純粋に幸運であったと言えます。ブレーメンは死んだと常に言われてきましたが、私たちは再び這い上がってきました」と喜びを噛み締めた。そのうえで、「この残留がブレーメンの街にとって、どれほど重要な意味を持っているのか理解しています。選手たちは個性とメンタリティを発揮してくれました。その一人ひとりを尊敬しています」と、この新型コロナウイルスによる中断期を挟んで“ミッション”を達成した選手たちを労った。
この日、ブレーメンは背中の襟にブレーメンの旗、全面にスタジアムと街をデザインした特別ユニホームを着用。まさにブレーメンを背負って戦った。
大迫はリーグ最終節の1FC.ケルン戦(〇6-1)で2得点・1アシストを奪って、逆転での16位到達に貢献。このプレーオフも2試合とも先発出場を果たした。今季リーグ28試合・8得点・2アシスト。シーズン終盤は8試合連続でスタメンに名を連ねて貢献した。
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[文:サカノワ編集グループ]