【川崎】レフティ家長昭博が頭と右足で2ゴール!実感した「改めて幸せなこと」
オンラインでの取材に応じた川崎の家長昭博。(C)SAKANOWA 協力:川崎フロンターレ
股を抜いたシュートは「狙っていなかった」。
[J1 4節] 川崎 3-1 柏/2020年7月11日19:00/等々力陸上競技場
川崎フロンターレが新型コロナウイルスの影響による中断明けリーグ3連戦を飾り、通算3勝1分で暫定首位に浮上した。家長昭博はこの日も攻撃をけん引しながら、自身2ゴールを決めて勝利に大きく貢献した。
40分には脇坂泰斗のコーナーキックがファーサイドに流れてきたところをヘッドで合わせ先制。その2分後、組織的なプレッシングがハマり、最後は右足で相手の股を抜くシュートを突き刺した。
「(1点目)頭で決めたのは、当ててゴールに入れるだけでした。(2点目)右足で決めたのは、相手の股を別に狙ったわけではありませんでした。いずれもラッキーでした」
そのように家長は淡々と振り返った。さらに試合を決定づける52分のレアンドロ・ダミアンのゴールも、セットプレー(フリーキック)から決まった。
「(今季セットプレーも効果的だが?)毎週セットプレーの練習はしていますし、相手のセットプレーに関する守備のスカウティングもできています。スカウティングと練習の効果が出ていると思います。新しい武器になるように続けていきたいです」
加えて、家長は4-3-3の新布陣にも手応えを得る。
「昨年からやることは大きく変わっていません。意識付けとして、3トップの選手が攻撃の時にカウンターで出て行く、そのチームとしての狙いが出ているシーンがあります。新しいことに取り組んでいるポジティブな効果が、徐々に出てきています」
2018年のMVP男は、しかし昨季ノーゴールに終わっている。今季これで4試合・2得点・2アシスト。早くも突き抜けてきた。
「毎年ゴールは取りたいと思っていますが、取れない時も取れる時もあります。良い時もあれば、悪い時もある。変わらずやっていきます」
そして、何よりこの日は一部観客動員が認められた。ホームの4724人からは好プレーをすると大きな拍手が送られ、家長も背中を後押しされたという。
「拍手をもらえると、選手として有難いです。声援や皆さんの声で頑張れたり、励まされたりしますが、選手としては、何よりお客さんの前でプレーできることは、改めて幸せなことだと思いました」
川崎で4シーズン目を迎える34歳のレフティが、待ちに待っていたサポーターの前で鮮やかな閃光を放った。
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[文:サカノワ編集グループ]