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衝撃!FC東京とのACL対戦チームがコロナ禍で経営破綻。日本人2選手が在籍…

両親もサポーターというFC東京との味スタでのACLプレーオフに出場したセレス・ネグロスの小田原貴。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

小田原貴と嶺岸光所属のセレス・ネグロス。今年1月、味スタでプレーオフ参戦。

 新型コロナウイルスの禍に飲み込まれ、フィリピンの強豪チームが経営破綻に追い込まれた。

 小田原貴と嶺岸光が所属するフィリピンの昨季リーグ覇者セレス・ネグロスFCが7月8日に公式サイトで、新型コロナウイルスの影響により、オーナーを務めるレオ・レイ・ヤンソン会長が経営権の譲渡を進め、その買収が完了次第、「セレス・ネグロス」としては存続しなくなると、ステイトメントを発表した。

 公式サイトでは「ヤンソン氏の最も難しい決断だった。8年前から個人的なリソースが投じられ、クラブを高みへと導いてきた」としつつ、今回のパンデミックによって、投資が打ち切られることになったという。

 新名称、新オーナー、クラブ運営について、間もなく発表されるという。

 セレス・ネグロスは2019シーズン、22勝2分という圧倒的な成績で国内リーグを制覇。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフに初めて参戦し、今年1月28日に味の素スタジアムでFC東京と対戦して0-2で敗れている。

 小田原は12日に自身のツイッター(@odawara1203)で『報告』と題して、次のように発信した。

「今季所属していましたセレスネグロスFCが現在のコロナウイルスの影響により経営破綻し、オーナーがクラブを存続させる事が不可能と判断したためクラブを解散するという決断に至りました。近々応援して頂いているみなさんには自分の口から現状を報告できればと思います。」

 急速に発展を遂げていた東南アジアのサッカー界だが、フィリピンをけん引してきたクラブが一つ、事実上消滅することになった。

 ベルギーでは、天野純と小池龍太(いずれも現在、横浜F・マリノス)が所属していたスポルティング・ロケレンが裁判所から破産を宣告された。元々経営難に直面していたものの、コロナ禍がトドメとなった。

 また、Jリーグではこの非常事態に備え、リーグ戦安定開催融資規程の特例措置が設けられ、2023年までを返済期間(変更可能)に、J1クラブ3.5億円、J2クラブ1.5億円、J3クラブ3000万円を上限に融資枠が設けられている。さらにJリーグは商工中金(株式会社 商工組合中央金庫)、三菱UFJ銀行(株式会社三菱UFJ銀行)との間で、クラブ救済も視野に入れ、長期返済を可能とするコミットメントラインを設定。額は推定約200億円と言われる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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