ボルドーとベシクタシュが神戸フィンク監督を引き抜き?
神戸でのトルステン・フィンク監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
元日天皇杯制覇、クラブ初の主要タイトルをもたらす。新シーズンに向けて、フランスの移籍専門サイトが報じる。
フランス語版の移籍専門サイト『フットメルカート』はこのほど、J1リーグ・ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督が、2020-2021シーズンに向けて、フランス1部のFCジロンダン・ボルドー、さらにトルコ1部のベシクタシュJKからリストアップされていると報じた。今年元日に神戸で天皇杯制覇を達成し、クラブ初の主要タイトルをもたらしたドイツ人指揮官が、ヨーロッパへの復帰を果たすのだろうか?
現在52歳のフィンク監督は、FCバーゼル、ハンブルガーSVなどを率いたあと、FKアウストリア・ウィーンを経て2019年6月8日、フアン・マヌエル・リージョ元監督の退団を受けて緊急登板していた吉田孝行監督の後任として就任。ルーカス・ポドルスキの再生とアンドレ・イニエスタ、ビジャとの融合、古橋亨梧ら日本人選手の引き上げ。さらにベルギー代表トーマス・フェルマーレン、藤本憲明らの獲得で、チーム力の底上げを図り、天皇杯優勝を成し遂げた。
フィンク監督はドイツメディアの取材に対し、将来的にはヨーロッパへの復帰を果たしたいと願望を語っていた。そうしたなか、現在リーグ・アン(フランス1部)で12位のボルドーと接触しているという。
記事では、元ポルトガル代表監督でもあるパウロ・ソウザが現在指揮を執っているが、フロントのもとには、フィンク監督サイドからの売り込みと伝えている。そのうえでフィンク監督のこれまでの実績が紹介されるとともに、「まだ契約には至っていないが、注目を集めている」と記されている。
さらに、付け加える形で、「トルコのベシクタシュも彼のプロキャリアを評価している」と、香川真司も以前在籍したイスタンブールをホームとするチームの動向も報じられている。
日本で一つ『結果』を残した今をチャンスと捉えているのか。Jリーグが再開したなか、再び“VISSEL KOBE”が世界から注目を集めることになるのだろうか!?
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[文:サカノワ編集グループ]