中島翔哉が式典の招待を「拒否」か。ポルト監督は意味深発言「エージェントには良いのと悪いのがいる」
中島翔哉。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
チームはポルトガルカップとの2冠を狙う。
FCポルトがポルトガル1部リーグ優勝を決めてから、現地メディアは日本代表MF中島翔哉がまったく表舞台に登場せずにいることについて連日報道し、さまざまな憶測を呼んでいる。クラブ史上2番目に高額な移籍金で獲得し、背番号「10」を託された。その技巧派アタッカーが新型コロナウイルスによる中断明け、優勝セレモニーをはじめまったく姿を見せずにいる。
そうしたなか、地元メディア『ZAP』は7月24日、『レコード』の記事をもとに、中島はメダルを受け取る優勝セレモニーに招待されていたものの、出席しないことを選択したというのだ。つまり、クラブの招待を「拒否」したと報じている。試合開始直前まで、中島がセレモニーに臨むためスタジアムに現れるのかどう分からなかったそうだ。また、セルジオ・コンセイソン監督との関係修復は難しく、来シーズンは放出される見込みであることも改めて記されている。
一方、セルジオ・コンセイソン監督はリーグ最終節のSCブラガ戦前日の公式記者会見で、新シーズンに向けた補強について聞かれて、「今は2試合(最終節と8月1日のポルトガルカップ決勝)のことしか考えていない」と強調したうえで、移籍市場について次のようにも言及している。
「たくさんの選手に関するメッセージ(売り込みなど)が届いていることは知っています。ただ、良いエージェント(仲介人)と悪いエージェントがいます。ポルトガルカップ決勝までいくらメッセージを送ったところで意味がありません。選手や契約について、今はまったく考えていないからです。あと2試合、やるべきことをして勝つのみです」
クラブのフロントとも選手の契約や補強に関する話し合いはしていないということだ。仲介人に関する発言は、中島のことも関係しているのだろうか。リーグ戦16試合、公式戦28試合に出場してタイトル獲得に少なからず貢献している。“NAKAJIMA”がこのまま報われずシーズンを終えてしまうのは、誰にとってもメリットがない気がするが……。真夏ではあるものの、雪解けする日が来ることを期待したい。
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[文:サカノワ編集グループ]