名古屋の新型コロナ3人感染で広島戦中止…スタッフの名前や役職は公表せず。村井チェアマン「確実に安全な状況にない」
緊急の記者会見を行ったJリーグの村井満チェアマン。(C)SAKANOWA
「クラブとして大きな瑕疵があったわけではないと認識」。
Jリーグは7月26日開催のJ1リーグ7節のサンフレッチェ広島対名古屋グランパス (18:00 キックオフ/エディオンスタジアム広島)は、名古屋グランパスにて新型コロナウイルス感染症の検査で3人が陽性であることが確認された影響により、試合中止にしたと発表した。新たな2人の陽性者の濃厚接触者の特定が早くても26日夕方になるため、18時のキックオフに向けて、名古屋の試合エントリーメンバーを組める可能性が低いと判断したため。代替日は決定次第発表される。
村井満チェアマンと小西工己社長が26日午前に緊急の記者会見を行い、状況について説明した。
村井チェアマンと小西社長、NPBとの合同で発足させた新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームを務める三鴨廣繁氏の3人が26日8時から、オンラインによる会議を行い今後の対応を協議した。
24日に宮原の陽性反応が発覚したため、25日に選手・スタッフの全60人がPCR検査を実施。そして同日中に渡邉柊斗とトップチームスタッフ1人の同ウイルスの「陽性」が確認された。一方、Jリーグガイドラインに沿って、宮原とは濃厚接触者ではなかった選手16人とスタッフ1人が25日中に広島に移動していた。しかし新たに感染発覚した渡邉とトップチームスタッフの濃厚接触者の特定が早くても26日夕方になるため、広島戦の中止に踏み切った。
村井チェアマンは「『確実に安全』という状況にないまま試合を行ってしまう可能性があるため、朝の段階で、この試合を中止しようと決めた次第です。一連のプロセスについて、17日に定期検査は適正が行われ、(感染確認された)3名も行動と健康を管理し、濃厚接触を避ける生活とトレーニング、それに試合運営をしていました。クラブとして大きな瑕疵があったわけではないと認識しています。ただ、この新型コロナウイルスの難しさでもあり、こうした厳格な行動管理をしていても、可能性として7月17日以降に感染したと思われます。本人に感染の責があるわけではなく、この新型コロナウイルスの非常に難しさを再認識しています」
また、ガイドラインでは、試合開催に向けて努力するという申し合わせもしている。その点について、村井チェアマンは「今後チームの状態を注視しながら、次は8月1日の試合に向けて準備をしていくことと、中止した試合の代替日程をなるべく速やかに、状況を注視しながら判断していきたい次第です」と説明した。
また感染が確認されたスタッフに関しては、ガイドラインに沿って、名前や役職について公表されない。小西社長からは「マッシモ・フィッカデンティ監督ではありません」と説明があった。
また、Jリーグと広島は「中止試合のチケットの扱いについては、決定次第お知らせいたします。 お手元のチケットは取り扱い決定まで大切に保管してください」と呼び掛けている。チケットに関する問い合わせ先は、サンフレッチェ広島(082-259-3220/9:00~18:00/※土・日・祝日・ホームゲーム開催日の翌月曜日は休業)。
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[文:サカノワ編集グループ]