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久保建英のマジョルカ監督が大揉め、エスパニョール行きは認められない!?

久保建英。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

マジョルカは100万ユーロ満額、エスパニョールは50万ユーロ以上支払えない…両者が主張。

 レアル・マドリードからRCDマジョルカに期限付き移籍していた久保建英は、その移籍期間を終えて、クラブの2部降格決定もあり、一旦、保有権がレアル・マドリードに戻ることになる。あと1年、別チームにレンタル移籍するのか、レアル・マドリードに戻るのか――今後の行方が注目を集める。

 そうしたなか、3部(セグンダB)から1部まで2シーズンで引き上げ、今季も最後まで1部残留を争いをする健闘ぶりを示したマジョルカのビセンテ・モレノ監督の来季去就が話題となっている。

 これまでマジョルカとともに来季2部リーグへの降格が決まっているRCDエスパニョールへの来季監督就任が濃厚と伝えられきた。シーズン終了後には地元メディアで、エスパニョールが当初の違約金設定額100万ユーロ(1億2000万円)の半額となる50万ユーロ(約6000万円)を支払うことで合意したとも伝えられていた。

 マジョルカの残留への望みをかけたクライマックスの2連戦前日という間の悪さで、モレノ監督の“エスパニョール行き濃厚”というスクープ記事が、マジョルカの地元メディアに書かれてしまっていた。それでも最終的には、両者円満で別れることができそうだ――と思われた。

 ところが、『ディアリオ・デ・マジョルカ』によると、マジョルカのクラブ会長がこの半額で引き渡すという“ディスカウント”の話に激怒。「アンディ・コールバール会長はモレノの態度に怒りを覚え、クラブがひどく傷つけられていることに胸を痛め、このまま交渉が進むことを望んでいない」というのだ。最悪、来季続投もあり得るということだ。

 本音なのか、駆け引きなのか、ただの噂か。どのチームも経営面で新型コロナウイルスの影響も受けているとはいえ、マジョルカは満額での“移籍”を要求している。

 もちろん、そういった話題を振り撒きながら、結果的に想定内(エスパニョールへの放出)に話が落ち着くことも多い。とはいえ、モレノ監督には他クラブも関心を寄せているそうで、まだ先が読めない状況ではある。

 記事によると、モレノ監督自身もマジョルカの一つのサイクルが終わったと実感しているため、新天地を求めているそうだ。マジョルカは100万ユーロを譲らず、エスパニョールは50万ユーロ以上は出せない――そのように両者が主張し合っている。

 やはり、立つ鳥跡を濁さず。歴史を作った指揮官ではあるが、最後の最後に、ちょっと悪いイメージがついてしまったか……。

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[文:サカノワ編集グループ]

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