【名古屋0-1柏】コロナショック再起戦、マッシモ監督が想定外だったと嘆いたのは…
名古屋のフィッカデンティ監督(左)と柏のネルシーニョ監督(右)。(C)SAKANOWA
名古屋は今季初黒星、柏は4連勝!オルンガ9ゴール目。
[J1 8節] 名古屋 0-1 柏/2020年8月1日/豊田スタジアム
柏レイソルが得点ランク断トツ1位に立つオルンガの今季9ゴール目で、名古屋グランパスに1-0の勝利を収めた。選手2人、トップチームと選手寮のスタッフに新型コロナウイルスの感染者が出て、直前のサンフレッチェ広島戦が中止となった名古屋だが、この再開のゲームでは高い集中力を発揮して戦い切ったが、ホームのサポーターへのゴールと勝点を届けるのは、お預けとなった。
名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は試合後、「このような展開になるとはある程度予測していました。柏が選手を余らせカウンターを仕掛ける展開で、チャンスは前後半1回ぐらいではなかったでしょうか。そのような戦いに備えて準備してきましたが、しかし、グラウンドの状態が悪かったことは想定していませんでした。そこは、選手のためにも言っておこうと思います」と、パスサッカーに合わせた芝生の状態をリクエストしているものの、パフォーマンスを発揮するには程遠かったと指摘した。スタッフ全員にプロとしての自覚を求めるミステルらしい発言だ。
またクラブ内に複数の新型コロナウイルスの感染者が出て、広島戦が中止された影響について、指揮官は次のように言った。
「どちらかというとコロナの影響よりも、大分戦の終わったところからどのように過ごしてきたかが大切で、あの試合では複数の選手がケガを負いました。その影響はありました。だからこそ、これまで試合に出ていなかった選手がチャンスを掴むかどうか。そこからずっと試合に出られるぐらいのパフォーマンスを見せてもらいたいです」
また、米本は骨折(フィッカデンティ監督は「ヒビが入った」と公表)しているため復帰まで時間がかかる見込みで、阿部は間もなく復帰できる予定だと発表した。
一方、勝利を収めた柏レイソルのネルシーニョ監督は次のように語った。
「両者ともに戦術的に分析し準備してきた内容で、なかなか攻撃のチャンスを作れず、それほどカウンターの場面も見られませんでした。後半に入り、立ち上がりからチャンスを作り、ミカ(オルンガ)のゴールが決まりました。このような勝利を収められたのは、私たにとっては大きな成果だと思います」
「慌てずボールを握るように伝えましたが効率的な攻撃をできず、ハーフタイムにそのことを伝え、最終ラインの背後を取りに行こうと話し、自分たちでスペースを作り、積極的に後半のほうが生産性の高い試合ができました。ただ、立ち上がりからよりボールを握ることを目指していきます」
名古屋は今季初黒星、柏は4連勝を収めた。
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[文:サカノワ編集グループ]