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【神戸】山口蛍が2得点「ニアと見せかけファーを狙った」。イニエスタら全助っ人勢揃いで推進力発揮

神戸の山口蛍(2020年1月の天皇杯決勝より)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

一方で「攻撃陣がもっと得点に絡まないと」と指摘。

[J1 8節]  札幌 2-3 神戸/2020年8月2日/札幌ドーム

 ヴィッセル神戸戦の日本代表MF山口蛍が北海道コンサドーレ札幌戦で今季初得点を皮切りに2ゴールを決めて、アウェーにて3-2の勝利を収めた。チームは3試合ぶりの勝点3を奪ってみせた。

 神戸の「5番」は3-5-2の2列目、インサイドハーフで先発。29分に荒野拓馬に先制点を決められたあと、31分にドウグラスの強靭なポストプレーから狙い澄ましての一撃を突き刺して同点に。さらに2-2で迎えた62分、カウンターから酒井高徳のパスを受けて、しっかりコントロールしたショットをゴール隅にねじ込んだ。

「ゴールキーパーと駆け引きしたなか、両方ともニアに打つと見せかけておいて、ファーを狙いました。個人的にはイメージできた通りのゴールになりました。まず、枠を外さないことをあのシーンでは考えていました」

 前半は主導権を握られるなど劣勢に立たされた。そこから個々の能力でマッチアップを上回り、力でねじ伏せてみせた。

「相手がマンツーマン気味に前から来るのを想定して対策を練ってきたつもりでしたが、それを上手く出せなかった。自分たちがやろうとしたことを、出せない時間帯もありました。ただ前線のドゥグ(ドウグラス)の強さを生かして、敵陣に相手を押し込んだ中でボールを入れていくのが、この試合の作戦の一つでした。その形から点を取ることができました」

 今回、ダンクレーが先発復帰し、主将のアンドレス・イニエスタをはじめ助っ人5人が全員先発。厳しい戦いを強いられたが、特に頂点に入るドウグラスの強さを生かせたことを勝因に挙げる。そうしたうえで、「(ポゼッションとロングボール、プレッシングとリトリートなど)もっと使い分けができれば、自分たちに流れを持ってくる時間を長くできます。ポゼッションできた実感はなく、札幌のほうがいい時間が長かった体感もありました。ショートカウンターの応酬のようになりました。(ドウグラスと古橋亨梧)二人に頼りすぎず、攻撃陣がもっと得点に絡まないと」と指摘。それぞれの臨機応変な対応と意識の共有の重要性を課題に挙げていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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