夏の補強なし。名古屋マッシモ監督がタイトル獲得へ見据える戦略とは?
名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
即戦力の必要性を訴えていたが。しかし前向きな材料も揃う。米本のFC東京戦起用を示唆!
[ルヴァン杯 準々決勝] FC東京 – 名古屋/2020年9月2日19:00/味の素スタジアム
J1リーグ名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督が8月31日、2日後のルヴァンカップ準々決勝・FC東京戦に向けてオンラインによる記者会見で抱負を語った。
そのなかで、8月28日で夏の移籍期間(第2の移籍ウインドー)が終了したことについて、「『タイトルを獲るためにも連戦を乗り越えるべく即戦力級がほしい』と以前に語っていたが、補強なしに終わったことについて、どのように受け止めているか」という質問があった。
フィッカデンティ監督は「見渡してみると、まったく選手の顔触れが変わっていませんね」と冗談を言って笑い、次のように続けた。
「同じメンバーでここから先もやっていきます。ただ1か月後、また移籍ウインドー(第3の移籍期間)が開くのが例年とは違った流れです」
そのうえで、指揮官は二人の復帰をプラス材料に挙げた。
「そのなかで、どれぐらい復帰まで時間がかかるのか分からなかった米本(拓司)、阿部(浩之)が起用できるまで戻ってきました。できないことについて話しても仕方ありませんし、今いるメンバーに、米本と阿部がプラスされたことを良かったとプラスに捉えて、しっかり結果を残すために一つになってやっていくだけです」
米本は直近の北海道コンサドーレ札幌戦(△0-0)でベンチ入り。途中出場に向けて準備を進めた時間もあったが、指揮官は直前で起用をやめたと明かした。
「交代する可能性があり呼んで待たせていました。(復帰直後で)まだ使いたくなかったものの、起用したほうがいいのではないかという展開でした。ただ試合内容を考えると、ファウルの多いゲーム。もちろん試合に出られる状態だったので米本を連れていきましたが、復帰戦で再びケガをしてしまう可能性もあるかもと直感が働き、ギリギリのところで、今日はやめておこうという心の声が聞こえてきました」
米本のコンディションは良いという。マッシモ監督は9月2日、彼にとって(指揮官にとっても)の古巣となるFC東京戦での起用を示唆した。
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[文:サカノワ編集グループ]