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【浦和】杉本健勇が2ゴール、ストライカーの咆哮「無意識に喜んでいた」

オンラインでの取材に応じた浦和の杉本健勇。協力:北海道コンサドーレ札幌・浦和レッズ

次節はホームでの古巣・川崎戦!

[J1 16節] 札幌 3-4 浦和 /2020年9月13日/札幌ドーム

 J1リーグ浦和レッズのFW杉本健勇が北海道コンサドーレ札幌戦、今季リーグ初得点など2ゴールを決めた。試合はシーソーゲームというよりジェットコースターのような激しい展開で、浦和が4-3の再逆転勝利を収めた。

「久しぶりの先発でしたが、なかなかゴールを決められずにいた中でも監督が信頼して使ってくれていたので、今日なんとかして点を取りたいと思っていました。ただ自分のゴールというよりも、チームが勝てて良かったです」

 1点目は関根貴大が倒されて得たPKから決めた。

 キッカー役について杉本は「(興梠)慎三くんに以前からから『今度、お前が蹴っていいぞ』と言われていました」と言う。とはいえ「リーグ戦での初ゴールは、できればPKではなくて、と思うところはありました」。

 それでもこの“今季リーグ初得点”が杉本の気持ちを楽にさせたのは間違いなかった。

「今回そういうチャンスが来たのは、みんなが託してくれた、みんなの思いが詰まったゴールだったと思います」

 そして2点目は青木拓矢のロングフィードから抜け出して、最後はGKの股を抜くシュートを沈めた。

「相手のDFラインの背後を突ければチャンスになるという話はしていました。青木くんから素晴らしいボールが来たので、冷静に流し込みました」

 先制点を決めた時には押し殺していた喜びを、ここで爆発させる――。

「1点目はあまり喜べませんでしたが、2点目は自分で作り出せたチャンスでもあったので、無意識に喜んでいました」

 ただ2-0とリードした浦和は、そこから一時2-3とひっくり返される。が、そこから最終盤、槙野智章、柴戸海の得点で再逆転に成功してみせた。

 とはいえ、大味な展開だったことは否めない。

 しっかり対策を施していたはずだったが、最近不調だったはずの札幌のサイド攻撃からことごとく崩され失点を重ねた。それでも後半途中からは交代選手の「個」の強さで、ねじ伏せてみせた。そうしたなか、杉本はフル出場。この試合での貢献度の高さがうかがえる。

 浦和の「14番」は反省も忘れていなかった。

「内容が良くなくても勝つことは大事ですが、『勝って良かった』で済まさず、もっと良くしていかないといけない。チームとしても、個人としても修正しないといけないし、そこをこれからやっていきたいです」

 次節は杉本が2015年に在籍しJ1で戦える自信を深めた古巣の川崎フロンターレ戦だ。「毎試合3ゴール」を目標に掲げる圧倒的な強さを見せる首位相手に、杉本がこの日達成できなかったハットトリック(3ゴール)をホームで達成する。そんな期待を寄せて、いいかもしれない。

 杉本は「逆転された苦しい状況でしたが、みんな最後まで諦めませんでした。ただ勝ちはしましたが、悪かったところは見つめ、しっかり修正したいです。川崎戦に向けて、いい準備をしたいです」と、次に迎える試合を楽しみにしていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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