道渕DV報道で所属選手に誹謗中傷。仙台が「宮城県警と弁護士に相談」と法的措置を検討
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
SNSの投稿に「決して弁解できず、許されるものではない」と強い姿勢を示す。
J1リーグのベガルタ仙台は10月21日、このほど契約解除になった道渕諒平についての週刊誌の報道を受けて、仙台に所属する選手のSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のアカウントに、個人を誹謗中傷するコメントが投稿されているのを確認していると報告。クラブは「これらの投稿を見過ごすことはできません。社会通念に照らし合わせても決して弁解できるものではなく、許されるものではございません。 また、宮城県警察および顧問弁護士にも相談しております」と、法的措置も辞さない立場を示した。
クラブは「選手個人のSNS における誹謗中傷について」と題し、公式サイトに掲載。上記の内容に続いて、「改めて、当クラブは誹謗中傷、差別、偏見を含む言動を許容いたしません。 今般の報道により、ベガルタ仙台のファン、サポーターの皆様、株主、スポンサーの皆様、Jリーグや各クラブの関係者の皆様にご心配とご迷惑をお掛けし、申し訳ございません。誹謗中傷、差別、偏見を持った発言、コメントは絶対にお止めください。何とぞよろしくお願い申し上げます」と呼び掛けている。
クラブは10月20日、同日発売の週刊誌で、FW道渕諒平のドメスティックバイオレンス(DV)の記事が掲載されたが、クラブが認知していなかった事実などがあり同選手に事実関係を確認。クラブの秩序、風紀を著しく乱す内容が含まれていたことから、同日付けで道渕の契約解除を決めた。
Jリーグの村井満チェアマンは10月20日のJリーグ実行委員会のあとのオンラインによる記者会見で、この事案について「実行委員会の最後、仙台からもコンプライアンス事案の報告があり、報道されていることについての共有がありました。(選手の)プライベートな内容ではありますが、サッカー選手そのものが社会での公的な存在であることを鑑みると、大変残念なことでございました。事実と内容に関して、事実の把握はこれから進めていくことになると考えています」と説明していた。
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[文:サカノワ編集グループ]