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【浦和】大槻監督が3年計画の行方に私見。「監督は誰がやっても構わない」その理由とは

浦和の大槻毅監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「目標を達成できる、できないを含め、クラブはしっかりとジャッジするでしょう。その時に大事なのは――」

[J1 28節] 浦和 – G大阪/2020年11月22日16:00/埼玉スタジアム

 J1リーグ浦和レッズの大槻毅監督が11月20日、定例のオンラインによる記者会見を行った。指揮官は22日のG大阪戦への抱負を語るとともに、メディアからの「3年計画」の行方に関する質問に答えた。

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を得ることを目標に掲げ、今回の2位G大阪戦は勝点3が必須の戦いとなる。大槻監督は前回対戦から最近にかけてのG大阪の戦いぶりについて、次のように分析していた。

「(前回対戦は)アウェーで対戦した時(〇3-1)は3バックでそれまでやっていて、前半を終えたあと4バックにして対応してきました。そこで(浦和が)上手く合わせられる局面があり、比較的、選手たちは準備したことを表現してくれて、相手のミスを誘発してくれたと感じています」

 指揮官はそのうえで今回の対戦のポイントを挙げる。

「最近はずっと4-4-2で続け、いい選手と強烈な外国籍選手がパワーを発揮するイメージがあります。マッチアップするなか、どこでズラしていくかが重要になると思います。形でズラすのか、少しのところでズラすのか。ガンバは個人のところでズラせるチーム。しっかり注意して戦いたいと思います」

 また、クラブが掲げる「3年計画」について、来季続投するかどうかに関わらず、大槻監督がこれからについてどのように思っているのか。その質問を投げ掛けられると、指揮官は「これは私個人の意見です」としたうえで、次のように答えた。

「クラブの発展、成長、勝利に貢献できるのであれば、監督は誰がやっても構わないと思います。僕がやらねばいけない、ということではないと思います。継続の面で言いますと、クラブの経営・計画のところは当然ありますが、そこに対して、どのようなアプローチをしていくかはすごく大事。クラブは『浦和の責任』というキーワードを使い3年計画を、ステークホルダーにしっかり示しています。それに対し、しっかりしたアプローチをしていくことは大事だと思います」

「3年計画」も一つのキーワードにあたる。改めて一度、浦和が培ってきたもの、大切にしてきたもの、将来に渡り大切にすべきものを精査し、現場で戦う選手、クラブスタッフに加え、ファンやサポーターと共有し合えるか。それを示すためにも「信念」が大切になると強調する。

「そういった『3年計画』という言葉が一人歩きしているかもしれませんが、同時に今季の目標として、ACL(出場権獲得)と設定されています。目標を達成できる、できないを含め、クラブはしっかりとジャッジするでしょう。その時に大事なのは、このクラブの成長を信じて、信念を持って仕事を全うすること。そのことだけだと思います。それにクラブに対し、どれだけのロイヤリティを持ってやれているかが重要になる。僕自身はそう思っています」

 ちなみにこの段階では、まだクラブ広報から土田尚史スポーツダイレクター(SD)の病気療養による休養は公表されていない。ただ、指揮官はあくまでも、個人ではなく「浦和レッズ」が全ての基軸にあり、クラブの成長と勝利、それにJ1の高いレベルで戦い続けていくため、何ができるか。一貫して、それだけを考えていると強調していた。

注目記事:【浦和】土田尚史SDが病気療養のため休養。クラブが発表

[取材・文:塚越始]

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