ジョー金銭問題決着か!FIFAが名古屋の主張を認め、3億5000万円補償へ
名古屋でプレーするFWジョー。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ジョーとコリンチャンスはスポーツ仲裁裁判所(CAS)での逆提訴を検討。
J1リーグの名古屋グランパスと6月に退団した元ブラジル代表FWジョー( Joao Alves de Assis Silva = Jo )の間で生じていた金銭面のトラブルについて、FIFAはこのほど、名古屋側の主張を認め、ジョーとSCコリンチャンス・パウリスタに340万ドル(約3億5000万円)を補償するように決定した。ブラジルメディア『グローボ』が11月24日に報じた。
ジョーは1月の名古屋でのキャンプ以降、ケガの治療のためトレーニングに参加せず、ブラジルに一時帰国していたという。するとコリンチャンスは今年6月17日、ジョーを名古屋から完全移籍で獲得したと発表した。
そして名古屋は6月21日に公式サイトで、「株式会社名古屋グランパスエイトは、正当な理由によりジョー選手との契約を解除したことをお知らせします。 なお、この件につきましては現在FIFA Dispute Resolution Chamber(FIFA紛争解決室)に委ねています」と発表したのだ。
名古屋は2021年1月まで結んでいたジョーとの契約解除とコリンチャンスへの加入(事実上の移籍)は認めるものの、そこで発生した金銭面の問題について白黒をはっきりさせるため、断固とした姿勢を示していたのだ。
そして今回、FIFAが名古屋の主張を認め、ジョーとコリンチャンスに340万ドル(約3億5000万円)を補償するように決定を下した。
しかしジョー側の弁護士は「契約解除を先に主張したのは名古屋のほうだ」として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に、逆に訴えを起こす考えを示唆している。
記事では、名古屋は“職場放棄”したジョーへの給与支払いを4月から停止し、そのうえで12月までの契約残金の補償を主張していたと伝えている。また、ジョー側の弁護士は、ジョーがブラジルに戻っていたことで罰せられることはあっても、契約に関しては正当であったと主張しているということだ。
ジョーは1987年3月20日、ブラジル・サンパウロ州出身、33歳。コリンチャンスの下部組織からトップチームに昇格し、その後、ロシアリーグのCSKAモスクワ、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティやエバートンFCなどでプレー。2017年に復帰したコリンチャンスに2冠をもたらした。そして2018年、名古屋へ完全移籍で加入。同年にリーグ32試合・24得点を記録し、J1リーグ得点王に輝いた。 昨季はリーグ32試合・6得点だった。
注目記事:メッシが日本でプレー?来夏、マンCと契約を結んだあとマリノス移籍も!?
[文:サカノワ編集グループ]