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【清水】不屈のDF吉本一謙が今季で現役引退「両膝合わせて10回の手術をしましたが、その都度辛かった時に頑張れたのは、皆様の支えや皆様が自分を信じてくれたからです」

FC東京U-23時代、チームメイトのゴールを喜ぶ吉本一謙。(C)SAKANOWA

14年間、体を張り続ける。「18歳のJリーグデビュー戦、前半29分で3失点して途中交代したあとに…」。

 J1リーグの清水エスパルスは12月9日、DF吉本一謙が2020シーズン限りで現役を引退すると発表した。16日のホーム最終戦(ベガルタ仙台戦)の試合後に、IAIスタジアム日本平で引退セレモニーを行う。

 吉本は1988年4月24日生まれ、32歳。185センチ・83キロ。これまでのキャリアは、JACPA東京FC (小平市立学園東小学校)  ― FC東京U-15(小平市立小平第一中学校) ― FC東京U-18(東海大学付属望星高校) ― FC東京 ― FC岐阜 ― FC東京 ― 水戸ホーリーホック ― FC東京 ― アビスパ福岡 ― 清水。U-15・16日本代表を経験。今シーズンはこれまで出場機会を得られずにいた。

 通算成績は、J1リーグ70試合・1得点、 J2リーグ64試合・4得点、 J3リーグ17試合・0得点、 リーグカップ29試合・1得点、 天皇杯11試合・3得点、 ACL3試合・0得点。

 吉本は清水を通じて、次のようにあいさつしている。

「14年間のプロサッカー選手生活を引退することを決断しました。まずは選手として所属させてもらったFC東京、FC岐阜、水戸ホーリホック、アビスパ福岡、清水エスパルスの選手仲間や指導者、クラブスタッフ、サポーターの皆様、本当にありがとうございました。

 自分は怪我が多く、両膝合わせて10回の手術をしましたが、その都度辛かった時に頑張れたのは、皆様の支えや皆様が自分を信じてくれたからです。

 引退を決断したのは、自分が背中を見て育って来た偉大なる先輩達のように、毎日練習を休まず全力でプレーしてチームの見本となることと、自分自身が納得するプレーをすることが来年以降の自分には難しいと思ったからです。

 18歳のJリーグデビュー戦、前半29分で3失点して途中交代したあとに、 これがあって良かったと引退する時に言えるような選手になろうと思って14年間プレーして来ましたが、今はこのデビュー戦のおかげで誰よりもチームの勝利にこだわるようになったし、誰よりもチームの為に戦って来たと胸を張って言えます。 本当はもっとたくさん、それぞれのチームへの想いを伝えたいのですが、ここでは書き切れないので、自分のSNSなどで今後伝えさせてもらいたいと思います。

 最後にこのような場で大変恐縮ですが、 どんな時も支えてくれた妻と息子、 娘、 サッカー選手になるために小さい頃から自分にたくさんのことを与えてくれた両親、 仲の良い弟など家族に感謝を伝えたいと思います。 ありがとうございました」

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[文:サカノワ編集グループ]

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