【ACL準決勝】イニエスタ間に合う?神戸の三浦監督と酒井高徳が蔚山戦へ会見。ケガ人について「影響しないと言ったら嘘になります。ただ…」
蔚山現代とのACL準決勝に向けて記者会見に応じた酒井高徳(左)と三浦淳寛監督(右)。(C)VISSEL KOBE
酒井は「目標は優勝。そのためには全てのチームを倒さなければいけない。チーム一丸でやっていきたい」と決意を示す。
[ACL 準決勝] 神戸 – 蔚山現代/2020年12月13日(日本時間19:00)/ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(カタール・ドーハ)
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝、J1リーグのヴィッセル神戸対韓国Kリーグの蔚山現代FCの一戦が、日本時間12月13日19時から行われる。神戸の三浦淳寛監督、酒井高徳が試合前日の公式記者会見に応じて、東地区の代表を決定する一戦への思いを語った。この試合で勝つと、ようやく6日間のオフを挟み、19日にイラン1部ペルセポリスFCとの決勝に臨む。
三浦監督は「蔚山は素晴らしいチームで、難しい試合になると思います。我々がずっと積み重ねてきたことを見せたい。いい試合を見せたいです」と意欲を示した。
一方、酒井高徳は「優勝」への思いを口にした。
「前回のラウンド(水原三星にPK戦の末に勝利)で難しい試合を勝ち抜き、チームとしていい雰囲気になっています。蔚山がここまでいいゲームをして勝ち上がってきていることは知っています。目標は優勝で、そのためには全てのチームを倒さなければいけない。チーム一丸となってやっていきたい」
そしてアンドレス・イニエスタらケガ人の状況を問われた指揮官は、総力戦になることを強調した。
「(ケガ人で数人が出られるようだが?)影響しないと言ったら嘘になります。ただ、覚悟をして、この連戦に来ました。当然本気でぶつかり合うなか、ケガ人が出てしまう可能性はあります。ここからは総力戦。私自身はチームに帯同している選手のことは当然心配していますが、誰が試合に出ても、戦う気持ちとチームのためにという思いでプレーしてくれると信じています」
また、VfBシュツットガルト、ハンブルガーSVでプレーしきた酒井はその経験について聞かれると、「国際大会でどのような守備をしなければいけないのか。まず強く行くことを自分が示せれば、チームを引っ張っていけるようなプレーになると思います。まず大事なのはそこ。DFとして、そこを意識しています」と語った。
蔚山現代のキム・ドフン監督は1998年から99年に神戸に在籍し、Jリーグ通算58試合・27得点を決めている。三浦監督も敬意を表す。
「キム・ドフンさんは我々の神戸にとって、レジェンドでもあります。本当にいいストライカーでした。準々決勝のドローの際、日本語で話をしました。Jリーグを離れて時間が経ちますが、とても流暢でした。そこで互いに健闘をたたえ合いました。きっと好ゲームになるはずです」
あと2試合。プレッシャーを問われた指揮官は、問題ないと答えた。
「マイナスになるようなプレッシャーはありません。今大会が初めてであり、チャレンジャーの気持ちで臨んできました。ただチャレンジャーであっても、この大会に懸ける思いは、どのクラブにも負けていません。明日の試合、選手たちに躍動してほしい。いろんな思いを抱えながら、ピッチで躍動してくれるのを期待しています」