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【清水】権田修一が加入会見で語った令和の新GK像「ポルトガル語で対話できるキーパーはあまりいない」。現地で対戦した新同僚チアゴ・サンタナについて「本当にいい補強」と太鼓判

オンラインで加入記者会見に応じた清水の権田修一。協力:清水エスパルス

大熊清GMの対応力に驚き。「本当に熱心。(オファーまで)こんなに速く形になるんだと驚くぐらいスピード感がありました」

 ポルトガル1部のポルティモネンセSCからJ1リーグ清水エスパルスへの期限付き移籍が決まった日本代表GK権田修一が12月28日、オンラインによる記者会見を行い、移籍決定までの経緯と2021シーズンに懸ける思いを語った。

 海外ではスイスで1年、そして今回ポルトガルに2年間と、通算3年間在籍してきた。そこで権田はGKのコミュニケーション力の重要性を改めて痛感してきた。

 清水の新シーズンの最終的なチーム編成はまだ分からない。ただ最終ラインにブラジル人など外国籍選手が入る場合、日本語以外でいかに対話できるかも、チームが強くなるためのポイントになるはずだと指摘する。

 権田はブラジル人選手であるバウド、エウシーニョがいた場合の最終ラインとの連係について語る。

「このコロナ禍、グラウンドの中ではより声が通り、コミュニケーションの大切さを痛感しています。Jリーグの中では、試合中にブラジル選手をはじめ外国籍選手とコミュニケーションを取れるゴールキーパーは、あまりいないと思います。そういうところで、僕自身はポルトガル語を少しだけですが、試合中の言葉は覚えられたので、いろんな選手とコミュニケーションを取れるのかなと思っています。そこは海外でプレーしてきた一番のプラスになると思っています」

 そのように日本語とポルトガル語を使い分けて、守備意識を統率する。そんな令和式の新たなGK像について語っていた。

 さらに、ポルトガルで対戦したサンタ・クララのブラジル人FWチアゴ・サンタナが完全移籍で、清水に加わることが決定した。これまでポルトガルリーグ2位となる7ゴールを量産していた実力派が、日本に来ることになった。権田は真剣な表情で、「目標は15点と言っていましたね。ただ今年の得点王(オルンガ)は28点だったと、始動日に伝えます。期待していい選手ですし、しっかり活躍できるように僕もサポートします」と、その能力の高さを認める。

「彼が清水に加わると聞き、エスパルスは本当にいい補強をしたなと思いました。日本に来て苦労する外国籍選手は多いですが、彼はハードワークができます。プラス体の強さ、シュートの強さ、空中戦、ボックス内で仕事ができる。攻守両面で貢献できるストライカーです」

 そのよう権田はチアゴ・サンタナに太鼓判を押していた。

 また、今回清水行きを決めた背景として、FC東京時代に監督と選手の間柄でもあった大熊清ゼネラルマネジャーの迅速な対応にかされ、「これは本気で取りに来てくれている」と心を動かされたと明かす。

「本当に熱心で、正直、とても速かったです。こんなに速く形になるんだと驚くぐらいスピード感がありました。僕の現状をリサーチして、そこからクラブにOKを取り、オファーをするまで考えられないぐらい早かったです。本気で欲しがってくれているんだと感じられました。大熊さんが監督時代(FC東京 2010-11年)、あまり試合に使ってもらえませんでしたが、とても人間的に信頼できる方です。今回、大熊さんだからこそ、オファーを受け入れた、と言えるぐらい信頼しています。そこからとんとん拍子で話を進めてくれて、エスパルスでプレーしたいと思いました」

 2020シーズンの清水は7勝7分20敗の勝点28、最下位からわずか1ポイント差での16位。48得点は奪ったが、70失点はリーグワーストだった。

 そして来季、C大阪をJ1の3位に導いたロティーナ監督を招へい。タイトな守備から素早く切り替え、個の能力を最大限に生かして遅攻と速攻を使い分ける。そこに権田が来たことで(さらにチアゴ・サンタナも)、間違いなく対戦相手にとって、過去とは異なる、脅威の存在として立ちはだかることになる。

 権田は最後、清水サポーターに次のように語った。

「(記者会見で)長々と話しましたが、まずシンプルに、皆さんがエスパルのサポーター、ファンだと誇りに思える手助けをできるように、全力でやります。スタジアムや練習場で直接お会いできるかは分からない状況にありますが、どんな形であれ、1年間、応援お願いします」

 清水の新たな守護神は、そのように覚悟を示した。

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[取材・文:塚越始]

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