【浦和】リカルド監督がスタメン争いに言及「横一線。一切決まっていない」
沖縄SVとの練習試合に臨んだリカルド・ロドリゲス監督。(C)URAWA REDS
始動から約2週間、「選手の理解力、吸収力の高さを感じています」。
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が1月30日、メディア取材に応じて、前日の沖縄SVとの練習試合(〇2-0)を経て、始動からこれまで約2週間のチーム作りの進捗状況について語った。
「選手それぞれがいい姿勢で取り組み、チーム一つにまとまりながら進められています。選手の理解力、吸収力の高さを感じています」
そのように手応えを得る今季就任したスペイン人の新指揮官は、沖縄SV戦を次のように振り返る。
「1試合目とあってそれが当然でもありますが、良かった点と改善点が見えて本当に良かったです。何より選手の試合に対する取り組み、一つひとつの頑張り。短い時間ではありましたが、頑張ってくれました。改善していきたいこと、やりたいことを少しずつ積み上げていきたいです」
そのうえでリカルド監督は強調する。
「まだ1試合目。現時点では横一列。誰がスタメンであって、そうではないなど、一切決まっていない状況です」
トレーニングマッチは30分3本で行われ、コンセプトの確認とともに、選手の特徴を把握することに主眼が置かれた。指揮官はプラス面について、具体的に説明する。
「攻撃で相手を押し込んだ際、選手たちの技術や(1対1などで)剥がしていく力が高く、コンビネーションも良かったです。またボールを失ったあと、前から激しくプレスにいくところ、それに対しみんなが連動するところ。逆に突破されればすぐに戻り、ボールだけに集まらず、フォワードを含めてしっかりコンパクトに陣形を保てていたのは良かったです」
そのあたりリカルド監督の狙いを感じ取ってくれていることに頷く。一方、課題については、次のように挙げた。
「改善点としては、ビルドアップの際の(ボールの)動かし方や人の位置が挙げられます。相手が前から来ようとするチームでもあったので、それに対して、上手くいく時もあれば、剥がされる時もありました。いかに剥がして、いかに背後を狙っていくのか。そういったパスが改善点になると思います」
実戦やトレーニングをこなすことで、そこを高めていきたいということだ。
現在は指揮官のスタイルを、全員で共有するところにまず主眼が置かれている。J1リーグ開幕まであと約1か月。次はチームとしての骨格を形成する段階に突入する。
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[文:塚越始]