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【浦和】田中達也が語る熊本、大分から繋がるリカスタイル「例えば今日の相手はどういう形で、どこがビルドアップの出口になっているのか」

沖縄キャンプでプレーする浦和の田中達也。(C)URAWA REDS

理論派タツヤ、新スタイルについて「すごく好き、楽しくできています」。

 J1リーグ浦和レッズの田中達也が2月6日、オンラインによる取材に応じて、あと1日となった沖縄キャンプでの収穫、そしてリカルド・ロドリゲス監督のスタイルに関する大分トリニータ時代との共通点など詳しく語った。

 各ポジションの優位性を最大限に生かすポジショナルプレーを重視するのは、これで自身3チーム目になるという。田中は「 ロアッソ熊本での渋谷(洋樹)監督、大分トリニータでの片野坂(知宏)監督と戦術的にすごく似ているところが多く、僕はすごく好きなサッカーで、楽しくできています」と頷く。

 また大分時代では、「ポジショナルプレーのベースを学びました」と片野坂監督、そして大宮の新監督に就任した岩瀬健・当時コーチに感謝している。

「例えば相手の4-4-2に対し、3-1-5-1で入れば、誰もマークを受けずに中間ポジションを取って上手く前進できる、と。どうすればマークを受けないか、というベースを学びました。大分で1年半プレーしたことで、ポジショナルプレーの発展をすごく学べました。特に健さんからは個人の駆け引きのところを、学ばせてもらいました」

 そして、その先に、リカルド・ロドリゲス監督のサッカーがあり、今、とても充実感を覚えているという。

「自分たちから何かをやるところもありますが、一番は相手を見てサッカーをするというのが特長だと思います。今日の相手はどういう形で、どこがビルドアップの出口になっているのか。そういうところを見ていくサッカーなので、良い立ち位置を素早く取り、誰が相手のマークを受け、誰がフリーで、そこにどのようにボールを届けるのか。そこに届けるためにどのようにパスルートを作るのか。相手のプレスより早くルートを作る立ち位置を取るということだと思います」

 そのルートを構築することで、そこから「主導権を握ったなかで、ラスト3分の1をどう攻めていくか」とファイナルサード攻略につなげる。

 これまでのリカルド・ロドリゲス監督や選手たちの話からも、自チームと相手チームのビルドアップの“入口”と“出口”を意識していることも見えてくる。そのなかで新11番のタツヤがどのような役割を担うのか。とても楽しみだ。

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[文:塚越始]