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【清水】なぜ?日本代表選出の権田修一が「少し悔しい」と漏らした理由とは

オンラインの取材に応じた清水の権田修一。協力:清水エスパルス

エスパルスからの“唯一”の選出だからこそ――。

 J1リーグ清水エスパルスのGK権田修一が3月17日、日本サッカー協会の発表した日本代表(SAMURAI BLUE)メンバーに選ばれた。3月シリーズでは、国際親善試合の韓国代表戦(3/25 19:20開始 日産スタジアム)、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア予選のモンゴル代表戦(兼AFCアジアカップ中国2023予選 3/30 19:30開始 フクダ電子アリーナ)に臨む。

 ポルティモネンセSCから今季Jリーグに復帰したなか、日本の守護神候補として改めて選出された。もちろん清水での今シーズンの活躍ぶりも評価されての代表入りだ。

「まず大変嬉しく思います。ただ、日本代表は選ばれるのが全てではなくて、そこで結果を残すことが本当に大事。今回は日韓戦、ワールドカップ予選といずれも結果を残さなければいけない試合なので、まず週末の試合にしっかり臨みたいです」

 そのように決意を示した権田だが、「個人的には今回の代表に関して、少し悔しさがあると言いますか……」と切り出して、次のように続けた。

「東京五輪代表(U-24日本代表)に入るかどうかはまだ分かりませんが、エスパルスの選手が、僕だけではなくA代表にあと一人、二人と入れば、個人的に良かったなと思います。エスパルスからは北川(航也)選手が選ばれていましたが、そこから少し日本代表との距離感があるのかなと、加入してからより感じてきました。エスパルスの選手にとって、日本代表が間近にあると感じられれば、クラブ全体のレベルアップにもつながると思っています。もっと日本代表というものを、エスパルスの選手が感じられれば良かったと感じました」

 権田は決して大げさではなく「全てのエスパルスの選手に代表入りのチャンスはあります。本気で思っています」と持論を展開。自らの経験として、FC東京時代に控えだったが、その時の正GKだった塩田仁史(現・浦和レッズ)が虫垂炎で戦線から離脱した際、出場機会を得た。そこでのチャンスを生かし、年末には日本代表に呼ばれていた、という過去を振り返って「何が起こるか分かりません。それがサッカーの世界です」と強調していた。権田自身も紆余曲折のサッカー人生を歩んできたが、常に前を向いてきた。何がどのようなキッカケになるかは分からないが、突然、好転することはあり得ると。

 ただ権田自身はまず週末21日のアウェーでの柏レイソル戦のみに集中していると言う。そこでの戦いを終えてから、日本代表モードに切り替えるということで、今回、日本代表に初めて選ばれた江坂任との対決にも闘志を燃やしていた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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