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【日本代表】日韓戦反対の声もあるが?韓国代表ベント監督が質問に答える

2019年のE-1東アジア選手権での日韓戦、佐々木翔はキャプテンマークをつけて戦った。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ポルトガル人指揮官は、6月に集中開催されるW杯アジア2次予選への貴重な準備の場と位置付ける。

 韓国代表のポルトガル人パウロ・ベント監督がこのほど、3月25日の日本代表戦(19:20キックオフ/日産スタジアム)に向けた記者会見を行った。日本代表と同じく昨年11月以来となる国際Aマッチ開催に、指揮官は「6月のワールドカップ2次予選は集中開催になります。その予選に向けた貴重な機会になります」と、今回1試合のみ組まれているこの一戦の位置付けについて語っている。

 この記者会見では「多くのファンが韓日戦に批判的だが、この試合を行わなければならない理由を説明できますか?」という質問が出ている。もちろん“多く”かどうかは定かではないものの、ベント監督は冷静に次のように答えている。

「チームを構成する全ての選手・スタッフが、自分の仕事に集中することが大切になります。もちろん今最も重要なのは感染症対策です。それが常に優先されるべきであり、その範囲内で、私たちは仕事を止めてはいけません。私たちにとっての仕事は、試合開催に向かうことです」

 あくまでも感染症対策を優先しながらも、ベストを尽くして試合に臨む。それが重要だと指揮官は強調する。

「感染症対策のため制限されることは多いですが、その範囲内でベストを尽くして仕事をしなければいけません。この韓日戦のために準備するのが最善の方法です。このの試合は6月のワールドカップ2次予選に向けて戦力をチェックできる唯一の機会です。1年間、実際に見られずにいた選手もいます。一方、それでも今回招集できない選手もいます。そのあたりを考慮しながら、私たちは可能な範囲内で最善を尽くします」

 そのように日本戦を、W杯予選に向けた準備と捉えているようだ。

 KFAからの正式発表はまだだが、スーパーエースであるソン・フンミン(トッテナム・ホットスパーFC)、さらに期待のFWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)らの招集ができなくなったという。それでもプライドを懸けた一戦――。ベント監督にとっても、楽しみであると同時に試練の闘いとなる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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