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【日韓戦】アン・ジョンファンがベント采配を疑問視「イ・ガンインは…」

相手の激しいプレーにも冷静さを欠くことなくプレーした冨安(右)。吉田と築いた中央の守備は鉄壁だった。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

清水と横浜FMでプレーした韓国代表のレジェンド。

[国際親善試合] 日本代表 3–0 韓国代表 /2021年3月25日/日産スタジアム

 10年ぶりに国際親善試合としてマッチメイクされた日本代表と韓国代表による日韓戦は、ホームの日本が山根視来、鎌田大地、遠藤航のゴールで3-0の勝利を収めた。韓国では過去の日韓戦の中でも「歴代最悪の敗戦」と報じられる一方、メディアはパウロ・ベント監督の「3月の開催が決まった時から、状況が大きく変わってしまった」というコメントも紹介。世界屈指のストライカーであるソン・フンミンやファン・ヒチャンら主力を欠き、このコロナ禍の制約を受けるなかで戦わざるを得なかった状況には同情している。

『朝鮮日報』では、Jリーグの清水エスパルスや横浜F・マリノスでのプレー経験もある、2002年の日韓ワールドカップ(W杯)ベスト4進出の立役者である元韓国代表のアン・ジョンファン(安貞桓)氏が、韓国のMBC(文化放送)で解説したコメントも報じている。

 ベント監督は「日本を混乱させるために」ゼロトップの布陣を採用したが不発に。バレンシアCFに所属する韓国の至宝イ・ガンインがまったく機能しなかった。その采配について、アン・ジョンファン氏は「イ・ガンインは前線で孤立していました。イ・ガンインを生かすためには、もっと足もとにパスを入れなければいけないでしょう」と指摘している。案の定、前半のシュート数は日本の9本対1本と一方的な展開に。同メディアは「凄惨なまでに押し込まれた」と、イ・ガンインをわざわざスペインから招集した意味がなかったと批判している。

 韓国代表はこの3月シリーズ、今回の日本代表戦のみ実施。次は6月に集中開催で行われるW杯アジア2次予選に臨む。日本と韓国は、W杯アジア最終予選で同組に入る可能性もある。

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[文:サカノワ編集グループ]

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