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【浦和×鹿島】武藤への上田の反則はドグソで一発退場が妥当?「私であればレッドカード」

浦和レッズの武藤雄樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

DAZNの「Jリーグジャッジメント」で、JFAのS級審判インストラクターの廣嶋氏が詳しく解説。

 4月3日に行われたJ1リーグ・浦和レッズ対鹿島アントラーズの39分、小泉佳穂のボール奪取からカウンターを発動。パスを受けた武藤雄樹が三竿健斗の股を抜いてドリブル突破し、GKと1対1になりかけたペナルティエリア手前、後方から上田綺世に押し倒された。上田には主審からイエローカードが提示されたが、決定機阻止のDOGSO(ドグソ=Denying Obviously Goal Scoring Opportunity)だったのではないか。

 このシーンがDAZNのコンテンツ『Jリーグジャッジリプレイ』で取り上げられ、日本サッカー協会(JFA)S級審判インストラクターである廣嶋禎数氏が詳しく解説をした。廣嶋氏は主審の判断を尊重しつつも、自身であればドグソでレッドカードを提示していただろうと私見を示した。

 ドグソの対象は以下の4条件が全て満たされた場面を指す。

1)反則の地点とゴールの距離

2)守備側選手の位置と数

3)プレーの方向

4)ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性

 廣嶋氏は前提として、「見る角度で大きく変わると思います。(ドグソは)『明らかに』決定機である、という場合に限られます。疑いを持たれるのであれば、ドグソには持っていきません」と、上記4つが“完全”に揃った時のみが対象であると説明。そのうえで「副審側にいた守備の選手(町田浩樹)が(カバーに)間に合うようにも見え、主審がイエローにする判断も分かります。しかし私でしたらレッドカードでした」と私見を示した。つまり主審によっては、ドグソで一発レッドカードになっていてもおかしくはなかったということだ。

 また、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も介入した事象であり、主審は事実を確認したうえで、SPA(スパ = Stopping a Promising Attack)によるイエローカードと最終的な判定を下している。

 このほか、今回の同コンテンツでは、セレッソ大阪対サガン鳥栖のファン・ソッコへの2枚のイエローカードは妥当だったのか? また、ザスパクサツ群馬対ギラヴァンツ北九州戦のハンド判定について、それぞれ詳しく徹底検証している。

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[文:サカノワ編集グループ]

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