×

日韓戦完敗で傷心した韓国代表選手をホン・ミョンボが奮い立たせた言葉とは?

2021年に行われた日韓戦。韓国代表のチョン・ウヨン(5番)をかわしてシュートを放つ日本代表の南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

昨季ACL王者である蔚山現代の指揮官、自身の現役時代を振り返り――。

 湘南ベルマーレ(当時・ベルマーレ平塚)と柏レイソルでも活躍した元韓国代表のレジェンドである、韓国Kリーグ蔚山現代FCを率いるホン・ミョンボ(洪明甫)監督がこのほど、日韓戦で敗れて傷心したチーム所属の韓国代表の選手たちを集めてお茶を飲みながらの対話をしたそうだ。

『スポーツソウル』によると、3月のインターナショナルマッチデー期間、蔚山現代からは韓国代表に7人、U-24韓国代表には2人が派遣された。特にホン・ミョンボ監督が気遣ったのが、日本代表に0-3の完敗を喫したA代表の選手たちである。

 日本に出国していた韓国代表の7人は待期期間のため4月3日の城南FC戦前日正午まで、チームとは別のバブル施設でトレーニングを積んできた。ところが合流直後の城南FC戦、そのうち6人が先発で起用された。そして冨安健洋とのもみ合いで話題となったFWイ・ドンジュンのゴールで、1-0の勝利を収めた。

 ホン・ミョンボ監督は試合当日の午前中に選手たちと話して、起用を決断したという。

「(日韓戦の敗北を受けて)韓国代表の選手は少なからず精神的な傷を負っていたはずです。私も(現役時代には)数多くの経験をしてきました。しかし、自ら克服するしかありません。代表チームに招集される前にクラブで見せていた姿を、再び証明してほしいと伝えました」

 韓国代表130試合のキャリアを誇る名リベロは、自分自身に打ち克つしかないと強調。そのような言葉で背中を押して、選手たちを奮い立たせたのだ。

 そして日韓戦で調子の悪かったホン・チョルについても、「懸念はありましたが、プレッシャーの大きい試合を戦っただけに、むしろもっと良い姿を見せてくれるはずだと思いました」と先発起用を決めたそうだ。

 昨季ACL王者となった蔚山現代は、この勝利で城南FCを上回り2位に浮上。7日には3位のFCソウルと対戦する。

注目記事:日本人選手の市場価格トップ10。久保建英3位に。”初”の1位は23億4000万円あの選手!

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads