「福岡のパワーを見せられた」フアンマが痺れる渾身の一撃、C大阪に追い付く
殊勲の同点ゴールを決めた福岡のフアンマ・デルガド。協力:セレッソ大阪
気持ちを見せた博多の男たち。中2日、数的不利のなか10人で走り抜き、2-2に追い付き勝点を持ち帰る。
[J1 9節] C大阪 2-2 福岡/2021年4月10日/ヤンマースタジアム長居
開始14分で一人退場になり数的不利に、先制しながらも逆転を許す、そしてフアンマ・デルガドの痺れる渾身の一撃、アディショナルタイム8分間耐え抜く――。J1リーグのセレッソ大阪対アビスパ福岡戦、アウェーの福岡が執念のドロー劇を演じてみせた。
試合開始早々、志知孝明のスライディングタックルが相手選手のヒザに入る。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックにより、主審がOFR(オンフィールドレビュー 映像による確認)で危険なラフプレーと判断、志知にレッドカードを提示する。
早い時間帯に数的不利となった福岡だが、前線を1枚削る4-1-4-1で対応し、守備がハマる。すると67分、吉岡雅和のゴールで先制に成功する。それでも、ここからC大阪の猛攻を受け、69分に中島元彦、76分に加藤陸次樹のゴールで1-2に――。福岡は再び劣勢に立たされる。
それでもアウェーチームは、フアンマ、石津大介、渡大生、カウエと攻撃的なカードを切り、1点を取りに行く。
迎えた88分、エミル・サロモンソンの福岡サポーターの望みを乗せたクロスに、フアンマがDF3人に競り勝つジャンプヘッド! 桜の守護神キム・ジンヒョンの壁を打ち破り、ゴールネットを揺らす。
そして8分間の長いアディショナルタイムではGK村上昌謙がビッグセーブを披露。2-2のドローで試合を終え、福岡に勝点1を持ち帰ることに成功した。
福岡の長谷部茂利監督は「2失点よりも、2得点を褒めたいですし、いいチームワーク、いい雰囲気が生まれているのは、非常にいいことだと受け止めています」と喜んだ。
また、今季5試合目の出場で初ゴールを決めたフアンマは次のように語った。
「非常にクロスの上手いサロモンソンがいたので、空中戦で必ず勝ってゴールを決めてみせようと思っていました。準備の段階で、いいポジショニングを取れました。何よりゴールを決められただけでなく、チームに貢献できて嬉しいです。福岡のまとまったパワー、誰一人諦めず勝点を取りに行く姿勢を示せました」
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[文:サカノワ編集グループ]