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岐阜のクラスター、ロッカーの会話とマッサージでマスク未着用。NPBとJリーグ合同の新型コロナウイルス対策連絡会議で情報共有

FC岐阜のエンブレム。(C)SAKANOWA

感染症の専門家から、J3では「対策が取れていない可能性もある」と指摘を受ける。

 NPB(プロ野球)とJリーグ合同による第30回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が4月19日にオンラインで行われた。今回は選手3人とその家族2人の計5人から陽性判定が出て、クラスターに認定されたJ3リーグFC岐阜の事案などについて情報を共有した。

 会議のあと専門家チーム、NPBの斉藤惇コミッショナー、Jリーグの村井満チェアマンによる記者会見を実施。専門家チームの三鴨廣繁氏(愛知医科大大学院)は、岐阜で発生した事案について次のように語った。

「芸能界やスポーツ界でも、感染事例が以前より目立つという感じは出ています。そういったなか、クラスター認定されたJ3のFC岐阜の事例が報告されました。明らかになったのは、ロッカールームやマッサージを受ける際のマスク未着用など基本的なことが欠如していたこと。プロ野球、Jリーグともにしっかりとしたマニュアルを作成しているものの、『コロナ慣れ』と言いますか、綻びが出るとポツポツ感染が起こり、そこに変異株の強さが加わっている状況です」

 それを受けて舘田一博氏(東邦大医学部)も「プロ野球とJリーグの試合を継続していくためには、今以上に注意が求められています。J1のレギュラー選手であればバブル(練習・試合・検査など一括管理)に入っていてかなり注意深く見られていますが、今回残念ながらJ3で発生し、対策が取れていない可能性があります。リスクが高まっている状況にあり、Jリーグとプロ野球、気持ちを引き締めていかなければいけない、そういった時期に来ていると思っています」と、危機感を唱えた。

 村井チェアマンによると、感染していた選手がロッカールームでマスクをせず話をしていたため、1人の選手が濃厚接触と特定されたという。また感染した選手の中で、マッサージの施術を受けていた際、うつ伏せの状態であるためマスクを外していた(施術者はマスク着用)。しかし一定の時間が掛かるため、専門家からはマスク着用を徹底するように指導を受けたそうだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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