×

【浦和】ユンカーが汰木康也に伝えていた「カウンターになったら必ず走る」。ルヴァンカップ柏戦で初出場、初シュート、初ゴール!

柏戦のあと、オンラインでの取材に応じた浦和のキャスパー・ユンカー。協力:柏レイソル

POステージ進出へ前進。「全員にとってまずチームが最優先事項になることが重要で、そのなかでベストを尽くしていきたい」

[ルヴァン杯 GS5節] 柏 3-3 浦和/2021年5月5日16:03/三協フロンテア柏スタジアム

 浦和レッズの新加入FWキャスパー・ユンカーがルヴァンカップ・グループステージC組5節の柏レイソル戦、開始9分にファーストシュートで先制点を決めた。

 ノルウェー1部FKボデ/グリムトの4月開幕の新シーズンに向けて準備していたユンカーは4月11日に来日。そのままJヴィレッジでの通称Jリーグバブル(宿泊施設と練習場をまとめた待機施設)での14日間の待期期間を経て(繰り返しPCR検査も実施)、無事に浦和へと合流し、先週末に選手登録を済ませたばかりだった。そしてさっそくの公式戦、先発抜擢の期待に『ゴール』で応えてみせた27歳のデンマーク人ストライカーは試合後のオンラインによる取材で、「ピッチに立つことができて、そして前半にゴールができて、とても良かったです。自分のプレーを見せられて嬉しい。ただ1-0のリードをキープできなかったのは残念だが、2点差を追い付けたのも良かったです」と、日本でのデビュー戦を振り返った。

 記念すべきファーストゴールはカウンターから決めた。試合開始9分、汰木康也が左サイドを持ち上がると、ユンカーも一気に加速させる。そしてスルーパスが放たれると、DFを振り切り体を張りながらペナルティエリア内の左から思い切り利き足である左足を一閃。ゴールネットをしっかり揺らしてみせた。ファーストシュートでの初ゴールという名刺代わりの一撃となった。

「康也選手からのとても素晴らしいパス、とても素晴らしいアシストでした。カウンターの場面では、僕は必ず走るという話を彼にしていました。ボールをしっかりと扱える技術のある選手なので、信じて走りました。自分の走ったところも良かったと思いますが、とてもいいパスが来ました」

 そのように汰木と狙っていた形を一つ繰り出せたこと。それはユンカーのみならず、チームにとってもプラスになりそうだ。

「今日はワンチャンスでワンゴールを決められました。もちろん試合によっては、そのワンチャンス以上がないと決めるのは難しい。気持ちとしては、もちろん毎回決めたいと思っています。いつもそうはいかないですが、ストライカーはチャンスを必要とする存在です」

 そう語る浦和の新背番号「7」は、改めて『チームのため』を前提に、勝利のため献身的に戦うと誓った。

「浦和にはゴールを決めるため、それを勝利につなげるために来ました。ただそれを実現するためには、チームとしての努力が必要です。チームが勝っていけば、ゴールを決めるチャンスも多くなります。まず勝つこと。そのなかで点を取りたい。全員にとってまずチームが最優先事項になることが重要で、そのなかでベストを尽くしていきたいです」

 初出場、初シュート、初ゴール――。試合は劇的な展開で3-3と引き分け、次節横浜FC戦は勝利を収めれば、プレーオフ・ステージ進出を決められる状況に持ち込めた。

 まさに浦和のラッキーセブンと言える存在になりそうだ。もちろん、このゴールはただの運ではない。その非凡さをピッチで示してみせたユンカーが、浦和での第一歩を力強く踏み出した。

注目記事:「日本からオファー」ハビ・マルティネスがJリーグに?バイエルン退団決定の最強スペイン人ボランチ

[文:塚越始]

Ads

Ads