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久保建英のレアル・マドリード復帰へ道筋!ヴィニシウス7月にスペイン国籍取得

2019年にレアル・マドリードのメンバーとしてフェネルバフチェと対戦した久保建英。 (Photo by Adam Pretty/Bongarts/Getty Images)

非EU外国籍選手枠の問題がついに解消へ。

 スペイン1部ヘタフェCFの日本代表MF久保建英が2021-22シーズン、所属元のレアル・マドリードに復帰するための道筋が開かれた。レアルの情報を扱う『ベルナベウ・ディジタル』は5月8日、ブラジル出身のFWヴィニシウス・ジュニオールが7月にスペイン国籍を取得することが分かったと報じた。これまで非EUの外国籍選手の登録可能な「3枠」が埋まっているため、レアルから2シーズンに渡りレンタルでプレーしてきた久保だが、一つ枠ができることで来季その問題が解消される。

 レアル・マドリードではEU外の外国籍選手「3枠」を、ブラジル人のヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンが活用してきた。そうしたなか2018年7月にレアル・マドリードに加入したヴィニシウスは、スペインとの二重国籍を申請。ただパンデミックの影響もあって、手続きに遅れたが生じていた。

 この2年間、久保が復帰するにもそもそもの「枠」がない状況が続いてきた。しかし、ついに常にそのネックとなっていた最大のテーマがクリアされる。

 とはいえ、この枠を必要としているのは久保だけではない。記事では、来シーズン、「ローンの選手たちが戻ってくる時に新たな問題が起きるかもしれない」と指摘する。

 レアルからヘタフェに貸し出されている久保が復帰することを前提に、このヴィニシウスの二重国籍の申請も進められてきた。一方、EU(欧州連合)から離脱したイギリス国籍になる、ウェールズ代表のガレス・ベイルも対象に。ただ「彼の将来はクラブからは遠く離れている」と、復帰の可能性は低いのではないかと予想する。

 一方、ブラジル出身の19歳の“神童”ヘイニエルはボルシア・ドルトムントに2022年6月まで2年間の期限付き移籍中。「彼が復帰する場合、再びこの問題を解決しなければいけなくなる」と、1年後にまた何かしらの対応が必要となる可能性があるという。

 スペインメディア『デフェンサ・セントラル』によると、レアル・マドリードはアジア戦略を見据えて「遅かれ早かれ」久保を復帰させ、一度は白い巨人のユニフォームを着てプレーさせたい意向だという。久保は来季5年契約の3年目で、ちょうど良いタイミングだと読む。

 19歳のレフティは今季、ビジャレアルCF、ヘタフェCFで経験を積んだものの、レギュラーの座を奪い切れずにいる。ただし、この2年間で戦ってきた3チームと比べても、より高い位置でボールに触れられて、しかも周囲のタレントのレベルも格段に高いレアル・マドリードであれば、久保の技術がより生きるのではないか――と期待する声もある。

 久保がレギュラーにこだわるのであれば様々なシナリオも検討されるだろう。ただ、これまでの一番の懸案材料が解決したことで、久保にとっても、レアル・マドリードにとっても、選択肢が増えることは間違いない。

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[文:サカノワ編集グループ]

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