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【川崎2-2仙台】小林悠、三笘薫に決められながらもドロー。仙台の手倉森監督「いつもよりテンポの落ちたフロンターレのサッカーとらしくないミスに助けられた」

川崎の小林悠。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

川崎の鬼木監督も「自分たちのサッカーには程遠いぐらいのミス」と反省。

[J1 20節] 川崎 2-2 仙台/2021年5月12日/等々力陸上競技場

 ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)との兼ね合いでミッドウィークに組まれた川崎フロンターレ対ベガルタ仙台戦は、首位の川崎が小林悠のファーストタッチのヘディング弾で先制し、一旦追い付かれながらも三笘薫の技ありのショットで勝ち越したが、粘る仙台の90+5分のマルティノス弾に沈み2-2で引き分けた。川崎は昨季からJ1リーグ記録(2012-13大宮アルディージャ)に並ぶ21試合負けなし。

 ベガルタ仙台の手倉森監督は次のように試合を総括した。

「全員が動いて食い下がる覚悟で戦わなければいけない。立ち上がりの2分に失点を食らった時には、『食い下がる』ところではないと思いましたが、そのあとピンチをしっかり凌いで食い下がってくれました。僅差のゲームを進めていけば、何かを起こせるのではないかと、いつもよりテンポの落ちたフロンターレのサッカーとらしくないミスに助けられた部分もありました」

 そのようにリズムの悪い川崎相手に、何かを起こせる予感を抱き、そして何かを起こせるはずだという確信をしていた。

「しっかりその今日それなりのテンポに対応できて、カウンターからの同点と、一旦フロンターレらしく突き放された時間帯はありましたが、交代の選手たちがパワーアップしてくれて同点に追い付いて終われた。王者・川崎からの勝点1は大きな自信になります」

 このあとはルヴァンカップを含めホームのユアテックスタジアム仙台での3連戦が待つ。「この川崎からの勝点1をお土産に、サポーターとともに暴れる準備はできたと思います」と、大きな手応えを得ていた。

 一方、川崎の鬼木達監督も「自分たちのサッカーには程遠いミス」と指摘した。

「まず立ち上がりは気持ちも入っていて、悪くなかったと思います。得点したあと、2点目、3点目と取れなかったこと。あとは自分たちのサッカーにはちょっと程遠いぐらいのミスが出ました。これはしっかりなくさないといけない。それでも、先行して追いつかれて、そのあと追い越している。そこで勝ち切る作業をチーム全員で共有していかないといけないと思います」

 今後へつなげるこの日の勝点「1」とするのは、果たしたどちらか。

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[文:サカノワ編集グループ]

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