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「ロッカーは完全に沈黙」大迫勇也のブレーメン、降格決定で街は大荒れ。次期監督、強化体制は!?

ブレーメンの大迫勇也。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

41年ぶりの2部行き。バウマンSDは「誰かに責任を押し付けたくない」と再建に躍起だが…。

  日本代表FW大迫勇也の所属するドイツ・ブンデスリーガ1部ヴェルダー・ブレーメンが最終節、ボルシア・メンヒェングラードバッハに2-4で敗れて、前節までの1・2部プレーオフ圏16位から自動降格圏17位に転落し、来季の2部リーグ降格が確定した。

 最終節を前に電撃就任したトーマス・シャーフ監督のもと、5試合連続のベンチスタートとなった大迫だが、0-2で迎えた55分と早い段階でピッチに立つ。しかし、その後、さらに2失点……。そこからチームは反撃して2点を返したものの、勝点獲得には至らなかった。大迫もゴールを決められなかった。

 スタジアム周辺には約3000人が集まり、ブレーメン州の警察も出動。移動できなくなったチームバスの先導を務めたという。しかし……41年ぶりの降格決定に街中が落胆。スタジアム外では花火や爆竹が鳴らされたり、「バウマン・アウト!」などが連呼されるなど騒動になった。

 プレーオフ進出を逃したため、わずか1試合のみで事実上退任することになるシャーフ監督は記者会見で、「何か言うにはあまりに難しいシチュエーションです。ロッカールームで選手たちは座り込み、完全なる沈黙に包まれていました」と項垂れた。

「選手それぞれがこの状況に全力で向き合いました。しかし残念ながら、目的を成し遂げられませんでした。より自信を持って臨みたかったですが、あまりに早い時間に失点を喫してしまいました。後半に2失点を喫し、そうなると当然頭が下がってしまいます。そこから反撃するのは難しくなります。大きな失望と虚しさ――それは私も同じように抱いています」

 また、ファンの間では、強化責任者であるフランク・バウマン・スポーツダイレクター(SD)の更迭を望む声も挙がっている。ただし、現役時代にはシャーフ監督のもとで選手としてブンデスリーガ制覇を果たすなど黄金期を知るバウマン氏は、「この降格には多くの人が関わっていますが、他人に責任を押し付けたくありません。私には総合的な責任があります。この10日間の試合で起こったこと、勝点1しか取れなかったこと、それは予想できなかったことです。多くのチャンスを逃しました。私はこの困難から逃げません。明日から改善に取り組んでいきます」と再建への意欲を口にしている。

 まず、強化体制をどうするのか。そして監督は誰に!? あと契約は1年残すものの2部降格に伴い、出場機会を失っていた大迫の去就も気になるところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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