日本最速FW前田大然「所属したクラブ全ての人に感謝」。松本、水戸、ポルトガル…そして横浜から『金メダル』を狙う
前田大然。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
今季リーグ9得点、歴代1位のスプリント数も記録。「勝利に貢献するゴールを決めたい」
J1リーグ横浜F・マリノスのFW前田大然が6月22日、東京オリンピック日本代表のメンバー入りを果たした。発表のあとオンラインによるメディア取材に応じて、五輪本番への抱負を語った。
翌日にサガン鳥栖との試合を控えるなか、発表はマッサージを受けながら待った。名前が呼ばれた瞬間、周りにいた選手・スタッフが歓喜し、その光景を目にして前田も喜んだという。
そして家族と連絡を取ったが、「妻が泣いて喜んでくれて、多分娘はなんで泣いているんだろうと思ったはずなので、早く家に帰って、家族に会い直接報告したいです」と、まず率直な思いを語った。
松本山雅FCでプロのキャリアをスタートさせ、水戸ホーリーホックへのレンタルでJ2リーグ13ゴールを奪ってブレイク。再び松本に戻りJ1のステージでも初めて戦った。そしてポルトガルのCSマリティモへの移籍を経て、横浜F・マリノスに復帰。今季これまでリーグ9ゴールを決める活躍を見せて、東京五輪への切符を掴んだ。
「横浜F・マリノスに来て、こうして選ばれて嬉しく思います。また、プロ1年目、山雅に入り、そこで初めて『オリンピックに出たい』と口にして目指してきました。そこからいろんなチームに行き、今まで所属してきたチームの全ての人に感謝しています」
前田はそのように東京への道をともに切り開いていった、所属先の関係者、そしてファン・サポーターへの感謝を惜しまなかった。
その目指す先は頂点――金メダルだ。
五輪への意気込みを問われた22歳の韋駄天は、「オリンピックでまずチームが勝つため。金メダルを目指しているので、その勝利に貢献できるゴールを決めたいです」と決意を示した。
森保一監督が「現時点でのベストメンバー」と胸を張った18人の1人だ。今季は1試合62回と“歴代1位”のスプリント回数も記録。日本最強・最速のスピードスターとして、世界を驚かす。
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[文:サカノワ編集グループ]