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【東京五輪】コロナ禍&超過密日程…「22人の共同体」と反町技術委員長が強調した、浦和の鈴木や鹿島の町田らバックアップメンバーの重要性

(左から)鈴木彩艶、町田浩樹、林大地、瀬古歩夢。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

負傷や疾病者が出た場合、大会中もメンバーの入れ替え可能。

 日本サッカー協会(JFA)は6月22日、サッカー男子の東京オリンピック日本代表メンバーを発表した。森保一監督とともにオンラインの記者会見に臨んだ反町康治技術委員長は、登録メンバー18人とともに発表されたバックアップメンバー4人について、「18プラス4ではなく、あくまでも『22名の共同体』」と、選手22人で一つのチームとして活動して、金メダルを目指すことを強調した。

 オリンピックは「18人」と枠が少ない。しかも今回24歳以上の3人まで加えられるオーバーエイジ枠が活用された。森保監督とスタッフによる話し合いは前日まで行われ、指揮官自身が当日、最終的に18人(実質は15人)を“決断”したということだ。

 一方、バックアップメンバー4人が選ばれた。浦和レッズのGK鈴木彩艶、鹿島アントラーズのDF町田浩樹、セレッソ大阪のDF瀬古歩夢、そしてサガン鳥栖のFW林大地である。

 オリンピックでは大会中、負傷や疾病があった場合、このバックアップメンバーとの入れ替えが可能になる。コロナ禍でもあるだけに、不測の事態はより起こりえる状況下とも言える。

 加えて6月シリーズでは、冨安健洋が負傷で途中離脱している。DFの人数が7人と多く、さらにバックアップにもセンターバック二人がいるのは、そのあたりも関係しているだろう。

 反町技術委員長は、次のようにバックアップメンバーに言及した。

「(バックアップメンバー4人には)事前合宿(7月5日開始)の集合時から一緒に参加していただき、この団体、グループ、チームが終わるまで、ずっと最後まで一緒に活動することになります。当然決勝まで行ければ、それが一番望ましいです。親善試合のキリンチャレンジカップのホンジュラス戦、スペイン戦には、この4人も試合出場することが可能です」

 そして一例として、「例えばオリンピック本大会の準決勝、A選手がケガをして勝ち上がった決勝に出られない場合、そこのバックアップメンバーから一人を追加して、決勝を戦う形になります」と具体的に説明した。

 2008年の北京五輪では監督として大会を経験している反町技術委員長は、「私としては『18プラス4』というよりも、22名の共同体だと思って活動していきたいと感じています」と、22人のチームだと強調した。

 実際、猛暑のなか中2日で決勝までの試合が組まれている。今回交代枠は5人に決まった。大会中にも感染症の検査は実施される。過去にない環境、レギュレーションで行われるだけに、何が起こるかはまさに読めない大会になる。むしろ「金メダル」へのカギは、バックアップメンバーが握るかもしれない。

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[文:サカノワ編集グループ]

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