×

【松本】名波浩監督が就任初勝利!“キープ”ではなく“攻め切った”終盤のプレーを評価「植え付けているのは前選択、ゴールへ向かうところ」

東京V戦後オンラインによる取材に応じた松本の名波浩監督。協力:松本山雅FC

東京Vを相手に、チームとしても9試合ぶり勝利。ホームのアルウィンで飾る。

[J2 21節] 松本 2-1 東京V /2021年7月3日/サンプロ アルウィン

 J2リーグ21節、松本山雅FCが2-1で東京ヴェルディに競り勝ち、名波浩監督の就任後、初勝利を収めた。チームにとっては実にリーグ9試合ぶりの勝点3。一方、東京Vの連勝は「5」で止まった。

 コーナーキックの流れから外山凌のキックが混戦となりオウンゴールで先制。57分に端戸仁の得点で追いつかれたものの、61分、阪野豊史の巧みなトラップからの左足シュートで決勝点を奪ってみせた。

 名波監督は試合後のオンラインによる記者会見で、「立ち上がりは非常にいい入りができました。縦ずれ、スライドが上手くいき、高い位置からボールを奪えるシーンが増えました。連動してボールを奪えたことで、そこからの攻撃の立ち位置をみんなが認識でき、ボールも動いたと思います」と手応えを口にした。

 前節のFC琉球戦(●0-4)はボールを握られて守備に回り、相手の「尻を追うシーンが増えた」と反省。守備に関しては「15分1セットで考えていたなか、最も警戒していた4セット目の最後で決められたのは反省点」と挙げたが、全体的にはポジショニングのバランスもよく、「背後へ出させるいいシーンを作り出させないように、守備側がよくできていたと思います」と頷いた。

「ボールへのチャレンジもよく、圧倒的にやられないで済んだかなと思います。最後は魂で守らなければいけないシーンが何度かありました。圍(謙太朗)、常田(克人)、宮部(大己)を中心によく体を投げ出してくれました」

 また、アディショナルタイムの45+2分には、ボールをキープするのではなく、全員で持ち上がり、鈴木国友が決定的なシュートを放つところまで持ち込んだ(シュートは枠外)。名波監督は現在、“前へ向かう姿勢”を浸透させている段階であり、その選択を評価していた。

「勝っている状況で、国友が攻め切ったシーン。まずとにかく選手たちに植え付けているのが前選択、ゴールへ向かうところなので、そういう意味では、もう1点取りにいったところは、個人的には評価したいです」

 今はそのように振り幅を「前」へ向けているということだ。確かな変化が感じられ、しかも「結果=勝点3」をアルウィンで残した。松本が勝点を「22」に伸ばし、栃木SCを抜いて16位に順位を上げた。

注目記事:【仙台0-0浦和】槙野智章に頭突きとキック、フェリペがイエローカード

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads