なぜ宮市亮はマリノスを選んだのか?記者会見で語ったウインガーの矜持「ボールがわたる回数多く、良さを出せる」
新天地での決意を語った横浜F・マリノスの宮市亮。協力:横浜F・マリノス
プロキャリア11年目、初のJでのプレー「長く日本にいなかったので、異国のような感じがしています」。
ドイツ・ブンデスリーガ2部FCザンクト・パウリからJ1リーグの横浜F・マリノスに加入した宮市亮(Miyaichi Ryo)が7月5日、初練習後にオンラインによる取材に応じて、新天地にかける意気込みを示した。
中京大中京高校を卒業した2011年にイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCに加入。そこから10年半にわたる海外でのプレーを経て、ついにJリーグのステージに初めて立つことになった。
「シーズンが終わってから、移籍先はヨーロッパを含めて探していました。そのタイミングで、マリノスからお話をいただき、監督も交代するなか、いろいろ内部事情はあったと思いますが、熱心にオファーをくださいました。Jリーグ創成期からあるビッグクラブという認識があり、その誠意に応えようと思ったのが一番の理由です」
横浜FMの試合もDAZNでチェックしてきた。そのうえで、自身のスタイルがマリノスのスタイルに合致するイメージもできた。それも決断の理由の一つだ。
「本当に攻撃的なサッカーで、ウイングを使って攻撃していくパターンがすごく多く、自分に合っているなと思いますね。僕のストロングは左サイド。ただドイツでは右をやることも増えました。(横浜FMは)ウイングを多用するシステムということで、どちらをやっても良さを出せるはずです」
宮市は具体的に自身がその中に加わる姿を思い描いている。
「試合を見ていると、ウイングにボールがわたる回数が多いので、そこでの働きが大事になってくると思います。得意とするドリブルやスピードを出すことを大事にしていきたいです」
一方、ドイツでも別格の速さを誇ったスピードスターは、1日1日を大事にしていきたいとも言う。
「僕はケガがあるので(両ヒザの前十字靭帯断裂など。昨季終盤に戦列復帰を果たした)、あまり先を見ず、1日1日を大切にして、一つひとつのトレーニングを大事にやっていきたいです。先の試合というよりも、明日の練習、今日の練習を大事にしていきたいです」
プロ生活は海外のみ。欧州主要リーグのある国でプレーを続けてきた。この移籍は「挑戦」であり、新鮮だと頷く。
「Jリーグでプレーをしたことがないので、僕にとっては本当に挑戦です。長く日本にいなかったので、異国のような感じがしています。そういったところを含めて、僕にとってはチャレンジという思いで、選ばせてもらいました」
選手登録の関係で、最短デビューは8月6日のガンバ大阪戦。前田大然、仲川輝人との“ハマのスーパーカートリオ”令和版の結成も楽しみだ。
宮市は1992年12月14日生まれ、愛知県出身、28歳。183センチ・70キロ。O型。
これまでのキャリアは、シルフィードFC ジュニア(貴船小学校) ― シルフィード FC ジュニアユース(高針台中学校) ― 中京大学附属中京高校 ― アーセナルFC ― フェイエノールト ― ボルトン・ワンダラーズFC ― ウィガン・アスレチック FC ― FCトゥウェンテ ― FCザンクトパウリ。日本代表として国際Aマッチ2試合に出場している。
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[文:サカノワ編集グループ]