南米選手権は決勝のみ有観客、メッシ戴冠!U-24代表の堂安律も「僕たちでさえスポーツの力の凄さ感じた」。アルゼンチン28年ぶり優勝

急きょ2200枚ずつ、両国に配布。東京五輪決勝は横浜開催だが無観客に。

　コパ・アメリカ（南米選手権）決勝は７月11日（現地10日）にブラジルのマラカナンで行われ、アルゼンチン代表がディ・マリアのゴールでブラジル代表に１-０の勝利を収め、28年ぶり15度目の優勝を果たした。ネイマールとの10番対決に注目が集まったなか、アルゼンチン代表のキャプテン、34歳のリオネル・メッシにとって代表チームでの初の国際主要タイトル獲得となった。

　今大会はアルゼンチンとコロンビアの共催予定だったが、新型コロナウイルスの感染により大会直前に両国ともに開催断念。中止も囁かれたなか、急きょ、ブラジルでの開催が決まった。

　一時期より減少傾向にあるとはいえ新規感染者数が約５万人、１日の死者数も1500人を超すブラジルとあって、これまで全試合が無観客で行われてきた。そうしたなか決勝はブラジル対アルゼンチンという最注目のカードに決定。

　リオは再感染地区であるもののマラカナンでの一戦について、リオデジャネイロ市は収容７万8000人のうち約１割の入場を許可。まずチームの家族など関係者の来場が認められ、さらに両国のサッカー協会を通じて2200人ずつが一般のファンに配布された。アルゼンチンサッカー協会はブラジル在住のアルゼンチン人に無料で配布したということだ。

　ちなみに開催中のEURO2020の決勝イタリア対イングランドが行われるイギリスのウェンブリー・スタジアムでは、９万人中６万人まで入場が認められる。

　一方、東京オリンピックの決勝は８月７日、横浜国際で行われる。試合開始は20時30分。このカードを含め、宮城県を除く全競技の無観客での開催が決まっている。

　東京五輪に出場するU-24日本代表の堂安律は11日にオンラインによる取材に登場。このコパ決勝を観戦していたそうで、「（五輪の無観客決定について）選手もガッカリしています。先ほどコパ・アメリカの試合を観ていましたが、サッカーでありスポーツの力は凄いと、僕たち選手でさえ改めて強く感じました。そういった感動を少しでも伝えられるように、僕たちも表現していきたいです」と語った。

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[文：サカノワ編集グループ]